2015交通安全道民総決起大会 総ぐるみでの活動を 500人参加し事故根絶誓う(道・道教委 2015-09-25付)
2015交通安全道民総決起大会
道教委や道警などからなる交通安全対策七者連絡会議主催の「2015交通安全道民総決起大会」が十八日、札幌市内かでる2・7で開かれた=写真=。二十一日から三十日までの十日間にわたって展開される「秋の全国交通安全運動」を、広く道民に周知するために開催。関係者約五百人が参加し、道民総ぐるみで交通安全活動に取り組むことを確認した。
二十一日からの秋の全国交通安全運動では、①夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗車中の交通事故防止(特に反射材用品等の着用の推進および自転車前照灯の点灯の徹底)②後部座席を含めたすべての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底③飲酒運転の根絶―を掲げている。
開会に当たり、高橋はるみ知事があいさつ。十七日までの道内の交通事故による死者数が百二十三人となり、前年同時期に比べ七人増加していること、飲酒運転による悲惨な交通事故が後を絶たないことを憂慮。全道各地で秋の全国交通安全運動に積極的に取り組むよう期待し、「交通事故が一件でも減少し、犠牲となる人が一人でも減ることを願っている」と強調した。
次いで、室城信之道警本部長は、道内の交通事故による死者数百二十三人のうち、六十五歳以上が半数を占めること、飲酒運転により十人が命を失っていること、シートベルト着用により命が助かる可能性が高いことを説明。「秋が深まり、夕暮れ時間が早まる中、道路横断中の高齢者が犠牲となる事故が増える。秋の観光・行楽や輸送トラックの増加によって、車両単独事故や正面衝突事故も懸念している」「飲酒運転、速度違反、信号無視などの指導・取り締まりを強化する」と交通事故の抑止に努めることを示し、道民総ぐるみの活動の必要性も訴えた。
このあと、来賓を代表して道議会の遠藤連議長があいさつし、道民一人ひとりの交通安全意識を高めるよう要望。飲酒運転の根絶に向けた条例の制定に向けて検討を進めていることについても話した。
引き続き、「悲劇をなくすために」と題して、道交通事故被害者の会の髙石洋子氏が講演した。髙石氏は平成十五年に十六歳の息子を、飲酒運転によるひき逃げで亡くしたことを報告。飲酒運転によるひき逃げをした加害者に厳罰を処す法律への改正を求めて活動してきたことを振り返り、「自分は事故を起こさないと飲酒運転を繰り返す大人がまだいる。子どもには大人になって絶対にしてはいけないことと教育すべき」「法改正により罰則が厳しくなっても、飲酒運転による事故が起きることが悲しく、悔しい」と訴えた。
このほか、交通安全活動の事例発表、道警音楽隊による演奏なども行った。
(道・道教委 2015-09-25付)
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