あすを切り拓く子育てる　十勝・帯広地区経営・法制研開催―十勝小・中学校長会と帯広市校長会

（関係団体 2015-10-22付）

十勝・帯広地区教育経営・法制研究会

　【帯広発】十勝小・中学校長会（中村吉昭会長）と帯広市校長会（石原基博会長）は七日、幕別町百年記念ホールで二十七年度第四十九回十勝・帯広地区教育経営・法制研究会を開催した＝写真＝。研究主題は「〝ふるさとへの誇りを胸に、ともに十勝の明日を力強く切り拓く子どもを育てる学校づくり〟をどう進めるか」。管内および市内小中学校の校長約百五十人が参加し、道小学校長会からの情報提供や分科会などを通して、教育経営上の具体的な課題解決に向けて研鑚を積んだ。

　主催は道小学校長会と道中学校長会。十勝小・中学校長会、帯広市校長会主管。十勝教育局、十勝管内教育委員会連絡協議会、幕別町教委後援。

　はじめに、道小学校長会の松井光一会長があいさつ。道小の取組について紹介し、「道小、道中の役割の一つは学校現場を行政に伝えること。学校や校長会が抱える課題の改善に向け、要望活動を行っていくことや、学校現場における具体的な事例や数値を示しながら、道教委と連携していくことが大切」と強調。「今後とも、北海道の子どもたちや学校現場のため、地区の校長会と連携し、改善に向けて尽力したい」と語った。

　続いて、中村会長が登壇。めまぐるしく変化する教育環境や学校のシステムにふれ、「校長にはより慎重な説明や情報公開が求められる」とし、「我々校長は自ら研鑚を深め、教育現場を預かる最高責任者として学校経営改革に努めることが大切」と強調。「本研究会を通して、自校の課題解決、改善に向かうための参考になれば」と期待した。

つぎに、十勝教育局の上野靖局長が祝辞。学校経営に重視してほしい事項として、①学力の向上②教育課程の適切な編成・実施について③教職員の服務規律の保持・徹底―の三点を要請。①では、全国学力・学習状況調査の結果から、「すべての教職員の共通理解のもと、組織的な取組を推進してほしい」と求めた。②では、「各学校において、管理職が教育課程の実施状況を確実に把握し、授業の指導方法や授業・進路などについて適切に指導・助言するなど、教育課程の編成・実施およびその管理を学校全体できめ細かく行ってほしい」と訴え、③では、「危機感をもって、教職員の不祥事防止と再発防止に向けた効果的な取組を学校全体で取り組んでほしい」と呼びかけた。

　このあと、松井会長、道小学校長会の比良彰男経営部幹事、道中学校長会の加藤佳栄情報部幹事が情報提供および報告を行ったあと、分科会を実施。大樹町立大樹小学校の髙井正樹校長が「〝学校力向上に関する総合実践事業〟による包括的な学校改善」、士幌町立佐倉小学校の清水敏文校長が「検証改善サイクルを基盤とした学校改善の取組について」、帯広市立八千代中学校の宮村孝雄校長が「学校個人情報の適切な保護・管理と情報の公開」をテーマに提言発表を行った。

(関係団体 2015-10-22付)