変革とらえ一層の充実を　道中学校英語教育研究会が第１回研究大会

（関係団体 2015-10-20付）

北中英研・札中英研が研究大会

　道中学校英語教育研究会（加藤佳栄会長）と札幌市中学校英語教育研究会（同）は十六日、札幌市立北白石中学校で第一回道中学校英語教育研究会研究大会兼第四回札幌市中学校英語教育研究会研究大会を開催した＝写真＝。約百三十人が参加。中学校英語教育の充実に向けて、公開授業や研究協議、講演を行った。

　冒頭、加藤会長があいさつ。前年度、道中学校英語教育研究会を再結成したことや、国のグローバル化に対応した英語教育改革実施計画にふれ、「中学校では英語の授業を英語で行うことや、互いの考え、気持ちを伝え合う言語活動が重視されている。今後は、小学校高学年での評価型指導等の実施や、高校への接続を踏まえた中学校英語教育の改善が一層求められている」と強調した。

　その上で、「英語教育の大きな変革を迎えるこの時期に大会を開催し、実践を交流することは、大変意義深いもの。会をさらに発展させながら、変革を適切にとらえ、本道の中学校英語教育実践の充実を図っていきたい」と呼びかけた。

　続いて、武富洋一研究部長が、研究主題「学ぶ意欲と確かなコミュニケーション能力の育成～ＣＡＮ―ＤＯリストの活用を通して」について解説した。

　学ぶ意欲や確かなコミュニケーション能力のとらえ方について説明したほか、①ＣＡＮ―ＤＯリストを活用した授業のデザイン②指導を反映したパフォーマンス評価の在り方③教師と生徒、生徒同士によるインタラクションを軸にした授業展開④自律的な学習を促す仕掛けと動機付け―の四点を重点に据えて研究を進めていくことを示した。

　このあと、北白石中の柳岡拓哉教諭が授業公開したほか、筑波大学の卯城祐司教授が「英語で英語を読む授業：目指していること、いないこと」と題して講演した。

(関係団体 2015-10-20付)