札幌市中学校教頭会が定例会・研修会　新聞活用した道徳教育を　講演やワークショップなど

（関係団体 2015-10-19付）

札幌市中学校教頭会が１０月定例会・研修会

　札幌市中学校教頭会（星野正彦会長）は八日、札幌市立中島中学校で十月定例会・研修会を開催した。道道徳教育研究会顧問の日下部憲一氏が「ＮＩＥと道徳教育」と題して講演＝写真＝。参加者は新聞を活用した道徳教育について学びを深めていた。

　定例会では、九月十八・十九日に旭川市で行われた北海道公立学校教頭会研究大会上川大会の様子について報告したほか、全日研修会における対応など連絡を行った。

　研修会では、日下部氏が「ＮＩＥと道徳教育」と題して講演。特別の教科道徳について中学校学習指導要領から、「より良く生きるための基盤となる道徳性を養うため、道徳的諸価値についての理解をもとに、自己を見つめ、物事を広い視野から多面的・多角的に考え、人間としての生き方についての考えを深める学習を通して、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てる」と目標を説明した。

　道徳授業で心がけたいポイントとしては、道徳の資料は指導者が読み込むことや中心発問に時間をかけること、教頭と教師が連絡を密にとるなど全校体制での取組を求めた。

　また、新聞の特徴や教材化の留意点、研修と指導案作成について説明したほか、新聞を活用した道徳授業について例を示した。

　このあと、ワークショップを実施。参加者が持ち寄った新聞を使い、道徳授業に生かせる新聞記事を選択し、ねらいや内容項目、指導過程など指導骨子を検討したほか、グループ内で交流し、代表者が発表した。

(関係団体 2015-10-19付)