メンタル不調者への対応学ぶ　道特別支援学校長会・教頭会日胆支部がヘルスアップセミナー開催

（関係団体 2015-10-26付）

道特別支援学校長会・教頭会日胆支部ヘルスアップセミナー

　【室蘭発】道特別支援学校長会・教頭会日胆支部（髙橋正志支部長）は九月下旬、合同研修会として「ヘルスアップセミナー」を室蘭養護学校で開催した＝写真＝。道教委教育職員局福利課主幹で産業医でもある元田夏紀医師が「メンタルヘルスマネジメント」と題して講話。管理職に求められるメンタル不調者への適切な対応方法などを学んだ。

　セミナーは、近年、学校現場で上昇している教職員の精神疾患罹患率や、休職者の増加などに対応するため実施したもの。公立学校共済組合道支部の委託事業で、道教委教職員局福利課との共催。校長、教頭、事務長などの管理職ら十二人が参加した。

　この日、講師を務めた元田医師は「精神疾患は誰もが患う可能性のある病気」と説明。管理職としては、気づき、声かけ、傾聴などの対応が求められるとした。

　精神疾患の気づきのポイントについては、①遅刻やぎりぎりの出勤が増えた②最近、遅くまで仕事をしている③ミスが多くなった―の三点を挙げた。その上で、心の不調は自分でも自覚しにくいことから、特に、「ミスの増加は重要な心のＳＯＳのサイン」とした。

　うつ病については、熟眠感の欠如が一つの要因であると指摘。快眠のポイントとして、夜のパソコンやスマートフォンの使用を控えるよう呼びかけた。

　髙橋支部長は「この研修の成果を生かし、認知行動療法的な対応も身に付けながら、管理職の資質を向上させていきたい」と話していた。

(関係団体 2015-10-26付)