後志小中校長会が研究大会開く　豊かで確かな学び創造　基調報告・分科会などで研鑚

（関係団体 2015-10-27付）

後志小中学校長会が２７年度研究大会

　【倶知安発】後志小中学校長会（巻礼子会長）は二十日、共和町生涯学習センターで本年度研究大会を開催した＝写真＝。大会には会員のほか、各町村の教育長ら来賓含め約九十人が参加。基調報告・特別報告や分科会協議を通して、校長としての職能向上を図った。

　大会主題は「未来を拓く、豊かで確かな学びを創造する学校教育の推進」で、第十四次三ヵ年研究の二年目。

　開会式であいさつに立った巻会長は、校長職について、「今いる子どもたちが、社会の中で生き抜いていくために求められる〝生きる力〟を確かに育むため、学校を組織として動かし、協働で、より効果的な教育活動を模索していかなければならない」とした上で、校長会においては「自らの職能を向上させるため、様々な教育課題に取り組むため、組織的な研究活動を行っている」とし、研究交流会や小学校・中学校の提言プロジェクトにおける活動などを紹介。研究大会の成果が今後の学校経営の意欲に結びつくものとなることを祈念した。

　来賓祝辞では、後志教育局の武田信吾局長が「研究大会では、校長としての職能向上を目指し、成果の交流が図られることと思う。相互の結束をより深め、管内教育の一層の充実に力添えを」と要請。後志町村教委協議会教育長部会の飯田憲司部会長は「子どもたちが充実した個人として成長し、心豊かにたくましく生きていくことが重要。その基礎を培うのは義務教育の大きな役割」とし、①学校組織の活性化②学校間連携の推進―の二点を求めた。

　開会式終了後の全体会では、渡邉均研修部長が「本年度の研究推進について」と題して基調報告。庵健司、三浦卓也両プロジェクト委員が特別報告「二十七年度全日本中学校長会研究協議会提言概要」「二十七年度北海道小学校長会研究大会提言報告」を行った。

　このあと、小学校課題・中学校課題に分かれて分科会を実施。小学校課題では「教職員の人間性と専門性を高め、意識改革を促す現職教育と校長のあり方」「学校経営ビジョンの実現と活力ある組織づくりにおける校長のあり方～運営組織の構築とその活性化をめざして」をテーマに、人材育成・組織づくりにおける校長のリーダーシップについて、中学校課題では「豊かな人間性と創造性を育む教育の充実」「豊かで確かな学びを創造する教育課程の改善と充実」をテーマに、児童生徒の健全育成のための環境づくりや危機管理、しなやかな知性と創造性を育むための教育課程の編成・実施・評価・改善における校長のリーダーシップのあり方について、教育局の助言を得ながらそれぞれ提言・討議した。

(関係団体 2015-10-27付)