26年度「いじめ」調査結果―文科省まとめ 解消率が0.5ポイント増 道内の認知件数はほぼ横ばい(道・道教委 2015-10-28付)
文部科学省は二十七日、二十六年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」のうち、「いじめ」に関する調査結果を公表した。本道公立学校のいじめ認知件数は、小・中・高・特合わせて三千百三十二件で、対二十五年度比十四件増。いじめの解消率は九五・一%で、〇・五ポイントアップした。いじめ発見のきっかけは「アンケート調査など学校の取組」、いじめの態様は「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が、いずれの校種でも最も多かった。道教委は、これらの結果を踏まえ、今後も引き続き、いじめの未然防止、早期発見・早期解決に向けて取り組んでいく考え。
同調査のうち、暴力行為や不登校、高校中途退学の状況については、九月に公表済み。
今回、取りまとめられた「いじめ」に関する調査結果をみると、道内の公立学校(札幌市立を含む)におけるいじめの認知件数は、小・中・高・特を合わせて三千百三十二件。対二十五年度比十四件の増となっている。
内訳は、小学校が八十三件減の一千三十六件、中学校が五十件増の一千六百七件、高校が五十五件増の四百六十四件、特別支援学校が八件減の二十五件。
一千人当たりの認知件数は、〇・一ポイント増の六・二件。全国よりも七・三ポイント低かった。
内訳は、小学校が〇・二ポイント減の四・一件、中学校が〇・五ポイント増の十二・一件、高校が〇・六ポイント増の四・三件、特別支援学校が一・六ポイント減の四・八件。
いじめの解消率は、〇・五ポイント増の九五・一%。全国と比較して五・六ポイント高かった。
内訳は、小学校が一・二ポイント減の九四・二%、中学校が一・四ポイント増の九四・六%、高校が〇・七ポイント増の九八・三%、特別支援学校が六・一ポイント増の一〇〇%。
いじめ発見のきっかけは、二十五年度と同様、四校種とも「アンケート調査など学校の取組」が最も多く、小学校が六一・一%、中学校が五八・一%、高校が六三・一%、特別支援学校が五六・〇%。そのほか、「本人からの訴え」「本人の保護者からの訴え」「学級担任が発見」などが多かった。
いじめの態様(複数回答)でも、二十五年度と同様に、「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が四校種とも最も多く、小学校が七二・六%、中学校が七五・七%、高校が七一・八%、特別支援学校が五六・〇%。そのほか、「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをしてたたかれたり、蹴られたりする」「仲間はずれ、集団による無視をされる」などが多い。また、「パソコンや携帯電話等で、誹謗中傷や嫌なことをされる」が高校で二番目、中学校で四番目に多かった。
道教委では、これらの結果を踏まえ、今後も引き続き緊張感をもって、いじめの未然防止や早期発見・早期解決に向けて取り組んでいく考え。
(道・道教委 2015-10-28付)
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