道教委どさんこ☆子ども全道サミット 全校の交流の輪広げよう いじめ問題解決へ行動宣言(道・道教委 2015-10-27付)
どさんこ☆子ども全道サミット
道教委は、子どもたち自らいじめについて考える二十七年度「どさんこ☆子ども全道サミット」を二十四日、江別市内の道立教育研究所など全道十五会場をテレビ会議システムで結んで開いた=写真=。全道で約七百人の小・中・高校生が参加し、会場ごとに「いじめを防ぐためにできること」をテーマに協議した。全道の意見を集約し、「人間関係を深めるためにレクや給食などを通じて全校の交流の輪を広げよう!」と呼びかける「行動宣言」を決定。宣言するだけにとどまらず、各学校において、具体的な行動に学校生活全体で取り組んでいくことを確認し合った。
同サミットは、本道の子どもたちが、いじめのない明るい学校づくりに向けた主体的な取組について交流し、自らいじめ問題について考えることを通して、より良い人間関係を築く基礎となる社会性や実践力を培うとともに、協議の結果を「どさんこ☆子ども全道サミット行動宣言」として、全道に広く発信するため、毎年度開いている。
本部・各地区会場実行委員を高校生が務めるなど、子どもたちが主体的に参画しており、協議テーマ「いじめを防ぐためにできること」は、実行委員が話し合って決定。当日の司会進行や機器操作等の運営も、実行委員が中心になって行った。
サミットでは、本部実行委員長を務める田口菜温さん(大麻高二年)が「きょうは、全道の小・中・高校生が集まる貴重な機会。日ごろ自分が思っていることをほかの人たちに話したり、ほかの人たちが思っていることをたくさん聞いたりして、有意義な討議にしてほしい」と呼びかけた。
そのあと、会場ごとに協議した。
各会場では、数人ずつのグループに分かれ、いじめ問題の具体的な課題やその解決方策について話し合い、グループとしての意見をまとめて発表。各グループの意見を受け、会場ごとに「全員が相手の気持ちを考えて学校生活を送れるように交流の場をもとう」「人間関係を深めるために、相手を思いやり積極的に相手とかかわることを意識し、生徒会などを中心に交流する機会を増やそう」「学年同士の交流を深めるためにレクや給食を通じての交流の場をつくろう」などと「協議のまとめ」を行った。
この間、動画・静止画の配信やツイッターで各会場の様子を交流しながら進行した。
最後に各会場の「協議のまとめ」を集約して、「人間関係を深めるためにレクや給食などを通じて全校の交流の輪を広げよう!」と呼びかける全道の「行動宣言」を決定。宣言するだけにとどまらず、それぞれの学校において、具体的な行動に学校生活全体で取り組むことを確認し合った。
なお、サミット終了後、各地区では、同日午後(一部は十一月)に地区会議を開き、「行動宣言」を受けて、どのように取り組むかについて協議した。
(道・道教委 2015-10-27付)
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