道環境学習フェア2015 環境保全の大切さ強調 小中高生が実践発表など
(道・道教委 2015-10-26付)

環境学習フェア実践発表
岩見沢市で開かれた北海道環境学習フェア

 【岩見沢発】道教委は十七日、岩見沢農業高校で「北海道環境学習フェア2015」を開催した=写真=。約百七十人が参加し、環境学習に取り組む小・中・高校生が実践発表。川の生物観察や水質調査、作物の栽培活動、森林づくりの研究などについて伝え、環境保全の大切さを訴えた。体験学習では、岩見沢農業高の施設や飼育している動物を観察した。

 本道のかけがえのない自然環境の次世代への継承や、持続可能な社会の構築を目指し、本道の豊かな自然を守っていこうとする意欲と、環境問題について自ら考え、主体的に環境に配慮して行動しようとする態度を育成するために開催しているもの。

 開会に当たり、梶浦仁学校教育局長があいさつに立ち、本道は自然に恵まれている一方、地球温暖化や森林減少などの環境問題が地球規模で生じていることを憂慮。「私たちが自然を大切に守っていく意識をもって行動しなければ近い将来、失われることになる」「イメージキャラクター〝シード君〟には、一人ひとりの心の中にある種が芽を出し、立派に育ち、やがて〝環境を大切にする〟という実となり、本道全体へ広がっていく願いが込められている」と述べ、児童生徒の今後の活躍に期待を寄せた。

 このあと、岩見沢農業高の生徒が司会を務め、道内の小学校二校、中学校二校、高校四校が環境教育に関する実践を発表。石狩市立双葉小学校では石狩川に住む生物を観察し、身近な環境について問題意識をもった五年生の取組、東川町立東川第一小学校では米や野菜作りを行い、食育の集大成として二十四㍍ほどののり巻きを作成したことを報告した。

 登別明日中等教育学校は二年次の授業で大気や大地、海の流れの仕組みについて学習したこと、岩見沢市立緑中学校はサイエンス部でサケの稚魚の飼育と放流、川の清掃活動などを行っていることを発表した。

 このほか、斜里高校は知床の自然や観光に関する学校設定科目、砂川高校は水質調査を通した研究、滝川高校は地域に生息するコウモリの観察、岩見沢農業高は森林づくりの研究について分かりやすく伝えた。

 小学生体験学習も実施。飼育動物の観察、スライムづくり実験などを行った。中・高校生向けには、北大低温科学研究所生物適応研究室の田中歩教授による講演を開き、光合成の歴史と仕組み、進化について学んだ。

 午後からの年齢別体験学習では、岩見沢農業高の生徒が講師となり、同校の環境保全農業を紹介したほか、フィールドワークなどを行った。

 また、玄関ホールには実践発表した学校のほか、上川高校、野幌高校の取組をポスター展示した。

(道・道教委 2015-10-26付)

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