札幌東商業高がビジネスマナー講座　あいさつなどの基本学ぶ　講師に道教委・鶴羽委員招く

（学校 2015-10-30付）

　札幌東商業高校（逢見稔嗣校長）は二十七日、同校でビジネスマナー講座を実施した＝写真＝。講師に道教委委員の鶴羽佳子氏を招き、一年生に対しビジネスマナーの基本を説明。あいさつやおじぎ、電話の応対など、生徒と実演しながら分かりやすく伝えた。

　早い時期からビジネスマナーを身に付けることがねらい。講師には元アナウンサーで、民間企業や学校でコミュニケーションやビジネスマナーの講習も行ってきた道教委委員の鶴羽氏を招いた。

　鶴羽氏は良い印象を与えるためのマナーとして、表情、姿勢、話し方のポイントを説明した。「相手の目を集中して見るのではなく、おでこの当たりを柔らかく見て」「鏡を見て、口角を上げる顔の筋肉を意識して」「相手との距離から聞き取りやすい声の大きさとスピードを考えて」などと助言し、腹筋と背筋で上半身を支える姿勢、立ち方、おじぎの角度を生徒と一緒に実演していた。

　尊敬語と謙譲語の使い分けについては、間違った事例を挙げながら分かりやすく説明し、来客応対や訪問時のマナーは、「コートや帽子、手袋は玄関の中で脱ぐか」など、クイズ形式で紹介。

　電話のかけ方や受け方についてもふれ、ＮＴＴ電話応対コンクールの問題に沿って実演した。鶴羽氏は「マナーは型から入ると同時に、心も磨かなければいけない」と訴え、内面から相手のことをもてなす意識が生まれることに期待を寄せた。

　生徒は、「分かりやすくて楽しく学ぶことができた。将来に生かしたい」「電話応対は難しかったが、このまま社会に出てはいけないと思うのでこれから勉強したい」などと話していた。

　古室信行教頭は「メールやＬＩＮＥが普及する中、言葉を発するコミュニケーションが減っているため、生徒にとっては貴重な機会となった」と述べていた。

(学校 2015-10-30付)