新しい校舎　楽しみ！　札幌市月寒東小でプチ出前講座　４年生が改築の仕組み学ぶ

（学校 2015-10-21付）

月寒東小学校プチ出前講座

　札幌市立月寒東小学校（森雅彦校長）で九日、同校で公共工事にかかるプチ出前講座が開かれた＝写真＝。札幌市都市局建築部の職員が「たてものがたり～学校ができるまで」と題して講話。参加した四年生約九十人は、学校ができるまでの仕組みを聞き、来年七月の校舎完成を待ちきれない様子だった。

　建築部で発注している公共工事について理解を深めてもらおうと、都市局建築部が企画したもの。

　同校では、来年七月まで校舎の改築工事を行っており、身近にある校舎の改築を取り上げながら、地震への対策など建物ができる仕組みについて学ぶ社会科の「くらしを守る」の一環として実施した。

　この日、担当者が「たてものがたり～学校ができるまで」と題して講話。「はじめに地面に穴を掘ってコンクリートでできた基礎を作る」と話し、地震のときに建物を支える重要な役割であることや、基礎の下に杭を打ち、基礎を支えていることを説明した。

　学校の壁や床に使っている鉄筋コンクリートのほか、断熱工事や防水工事、電気工事などを紹介。またＬＥＤや太陽光発電、ペレットボイラーなど電気使用量や二酸化炭素の削減ができる環境に優しい技術についても説明した。

　質問コーナーでは児童が「消防施設は新校舎にもつくの？」「エレベーターはできるの？」などと質問。担当者が「消防施設はつく。そのほかにも、災害に備えて備蓄庫があり、二週間ほど生活できるようになる」「エレベーターは設置する。足が不自由な方や給食を運ぶために使う」と答えた。

　小関陽平教諭は「いろいろな人の工夫や取組を聞くことで、改築される校舎への愛着をもってほしい。また地震対策などは、身近なところでも行われていることを感じてほしい」と話していた。

(学校 2015-10-21付)