東藻琴高で「デジタル人材育成プログラム」　ネット販売のノウハウ学ぶ　ヤフーと道の連携で全国初の取組

（学校 2015-09-15付）

東藻琴高デジタル人財育成プログラム

　【網走発】東藻琴高校（森浩之校長）は、ことしから新たに「デジタル人材育成プログラム」を実施している。ヤフー㈱と北海道との連携による全国初の取組。生徒たちは、ヤフー社員の指導を受けながら、自分たちで作った商品をネットショップで販売することを通して、電子商取引（ｅコマース）について学んでいく。

　ヤフーと道は昨年九月、「道政情報等の発信」「防災・災害対策」「北海道経済の活性化」「デジタル人材の育成」などに関する事業を協働で実施し、北海道の活性化を図ることを目的として包括連携協定を締結。このうち、「デジタル人材の育成」では、地域の魅力を道内外に発信するスキルを若いうちから学び、本道の将来を担う人材を育成することを目的に、ヤフーが講師を派遣する「デジタル人材育成プログラム」を全国で唯一、東藻琴高において実施することとした。

　このプログラムでは、一・二年生がマーケティングの知識やインターネットでの集客手法などを学び、インターネット上に店舗を開設し、同校で生産された特産物などを商品として販売するなど、実践を通してｅコマースを学んでいく。「マーケティング基礎学習」「ネットショップサイトの作成」「広告の基礎学習」「インターネット広告の掲載」については、ヤフー社員が同校を訪問して指導する。これ以外はオンラインプログラムなどで学習する。十二月十五日には、学習の成果を発表することになっている。

　プログラム第一回は、「モノを売るってどういうこと？～マーケティングについて考えてみよう」をテーマに、ヤフーの鈴木麻美氏、戸塚与倫子氏、座間菜穂子氏の三人が授業を行った＝写真＝。前半は、戸塚氏の指導のもと、商品を誰に売りたいのか、どんな店にしたいのかなどを考えて発表し、後半は、グループワークで〝大空町のキャッチコピー〟を考案。生徒たちは、インターネット販売のノウハウを学ぼうと意欲的に学習に取り組んでいた。

　森校長は、ネット販売の知識を身に付ける必要性を強調し、「その基礎的な知識の基盤をつくってあげることができれば」と今回の取組の成果に期待を寄せている。また、プログラムでは、広く一般を対象とした公開講座も開設することにしており、地域の人たちの積極的な参加を呼びかけている。

(学校 2015-09-15付)