大人が笑えば子は変わる　札幌市屯田中央中で講演会　青少年健全育成へ５００人参加

（学校 2015-11-04付）

札幌市立屯田中央中で青少年健全育成講演会

　札幌市立屯田中央中学校（小野寺正校長）で十月下旬、青少年健全育成講演会が行われた。日本ホスピタル・クラウン協会の大棟耕介理事長が「大人が笑えば子どもは変わる」と題して講演。参加した生徒や教職員、ＰＴＡなど約五百人は笑うことの大切さを考えていた。

　同会は、屯田中央中学校区と屯田北中学校区の青少年健全育成推進会の主催で実施したもの。

　この日、クラウン（道化師）に扮した大棟氏が登場し、コップなどを使ったお手玉や皿回し、テーブルを頭にのせるバランス芸を披露＝写真＝。生徒など参加者も演技に参加し、会場を盛り上げた。

　このあと、ＤＶＤ上映ではホスピタル・クラウンとして活躍する大棟氏の取組を紹介。仕事について、治療ではなく元気を与えることと説明し、「病気に対して前向きでいてほしい」と話した。

　全国の病院を訪問し、子どもたちと接したことにふれ、「親が笑うことで子どもも笑い、私たちとのかかわりも増えて前向きになる子もいた。家庭でも笑いが絶えないようにしてほしい」と話した。

　生徒たちに対して、「親からいろいろなことを聞かれて面倒だと思うかもしれないが、ちゃんと向き合って」と話したほか、白血病などで病院暮らしの人が学校に行きたくても行けない現状にふれ、「友だちや家族はかけがえのないもの。一日一日を大事にしてほしい」と呼びかけた。

(学校 2015-11-04付)