道教委ＳＧＨ中間成果報告会　指定校生徒が取組発表　英語で海外研修の報告も

（道・道教委 2015-10-30付）

道教委ＳＧＨ中間成果報告会

　道教委は二十六日、道庁別館で二十七年度道ＳＧＨ中間成果報告会を開いた＝写真＝。文部科学省からスーパーグローバルハイスクール（ＳＧＨ）の指定を受けている札幌開成高校（札幌開成中等教育学校）、札幌聖心女子学院、登別明日中等教育学校の生徒がそれぞれの取組内容や今後の計画などを日本語で、海外研修の様子を英語で報告した。

　ＳＧＨは、「急速にグローバル化が加速する現状を踏まえ、社会課題に対する関心と深い教養に加え、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーを高校段階から育成する」ことを目的に文科省が指定。道教委では、同事業を本道のグローバル人材育成の中核的な取組、また、指定校をグローバル・リーダーを育成する質の高いカリキュラムを開発・実践する拠点校と位置付け、その成果の普及を進めている。

　この日の報告会はその一環で、道内ＳＧＨ指定校の生徒が自校の取組を報告し、本道のグローバル・リーダー育成の取組改善につなげることを目的に開催。ＳＧＨ指定校の生徒や教職員など約七十人が参加した。

　開会式では、高校教育課の藤村誠主幹があいさつ。「ふるさと北海道に誇りをもち、地域や産業を支える人材とともに、グローバルに活躍できる人材を育成していくことが重要と考えており、本報告会が北海道全体のグローバル・リーダー育成に資することを強く期待している」と述べた。

　そのあと、ＳＧＨ指定校の生徒が報告した。

　今回報告した三校は、いずれも二十六年度に指定。札幌開成高校は「さっぽろ発〝Ｔｈｉｎｋ　ｇｌｏｂａｌｌｙ、ａｃｔ　ｌｏｃａｌｌｙ〟を実践するグローバル人の育成」、札幌聖心女子学院は「Ａｃｔｉｖｅ　Ｄｉａｌｏｇ～共生の実現へ」、登別明日中等教育学校は「ＡＫＢ　Ｆｕｔｕｒｅ　Ｐｒｏｊｅｃｔ　〝世界の明日を創る〟～未来のグローバルリーダーの育成」と名付けた研究開発にそれぞれ取り組んでいる。

　報告会では、各校の生徒が研究開発の取組概要や成果、今後の計画などを日本語で、また、海外研修の様子を英語で説明。参加者との間で質疑応答も行った。

　報告後、参加生徒は、「北海道のグローバル化について」をテーマに交流。教職員は、㈱ベネッセコーポレーション北海道支社長・森大輔氏の講演「全国的なＳＧＨの取組の成果と課題について」を聞いた。

(道・道教委 2015-10-30付)