道労働局９月末現在まとめ―来春卒高校生の求人・求職状況　求人倍率過去最高の１．５５倍　内定率は０．６ポイント減３１％

（道・道教委 2015-11-02付）

　来春卒業予定で就職を希望する道内高校生の求人倍率が、九月末時点で前年同期比〇・二三ポイント増の一・五五倍と、統計開始（昭和六十一年三月卒）以来、最も高い水準となったことが道労働局の調査で分かった。ただ、就職内定率は〇・六ポイント減の三一・〇％で、六年ぶりに減少に転じた。九月十六日に高校生の就職活動が解禁されて以降、初の集計。内定者は二千六百十五人で、三・〇％、八十二人減少した。同局では「多くの求人がある中、生徒が就職先を厳選しているため」とみている。

就職を希望している道内の高校生は、前年同期に比べ一・一％、九十三人少ない八千四百三十四人。男子が四千四百六十一人、女子が三千九百七十三人で、それぞれ三十二人、六十一人減少。

これに対し、道内のハローワークに寄せられた求人は一万三千五十人で、前年同期に比べ一六・〇％、一千八百一人増加した。

地域別では、札幌圏（札幌、札幌東、札幌北公共職業安定所の合計）が八百九人増、函館が二百六十一人増、帯広が百八十九人増など、全道二十地域のうち、浦河（十人減）を除く十九地域で前年同期を上回った。

産業別では、卸・小売業二〇・四％増の二千百九十九人、建設業が一四・五％増の二千百二十一人、製造業が七・二％増の二千七十二人、医療・福祉が一八・一％増の一千七百三十人など。

　求人の増加に伴い、求人倍率は一・五五倍と、前年同期に比べ〇・二三ポイント上昇し、九月としては、統計を開始した昭和六十一年以降、最も高い水準となった。　

　その反面、就職内定者は二千六百十五人（道内二千二十七人、道外五百八十八人）で、前年同期に比べ三・〇％、八十二人減少。就職内定率も〇・六ポイント減の三一・〇％と、六年ぶりに減少に転じた。男女別では、男子が三・九％減の一千六百十二人、女子が一・六％減の一千三人。

内定率をハローワーク別にみると、浦河が四六・二％で最も高く、次いで、苫小牧が四三・九％、帯広が三八・九％など。逆に最も低かったのは網走の一四・九％。留萌が一六・三％、稚内が一六・七％と、三つのハローワークが二割に届いていない。札幌圏は三〇・四％。

　未内定者は、前年同期に比べ〇・二％、十一人少ない五千八百十九人。男子が二千八百四十九人で一・二％、三十四人増加した一方、女子は二千九百七十人で一・五％、四十五人減少した。未内定者のうち、道内での就職を希望している生徒は五千五百五十一人（男子二千六百三十四人、女子二千九百十七人）で、九五・四％を占めている。

(道・道教委 2015-11-02付)