上川北部地区へき複教育研究大会 意欲的に学ぶ子育成 朱鞠内小で算数科2授業公開(関係団体 2015-11-09付)
上川北部地区へき複研究大会
【旭川発】上川北部地区へき地複式教育研究大会・幌加内町へき地複式教育実践発表会が十月三十日、幌加内町立朱鞠内小学校(上西信昭校長)で開催された。同校研究主題「自ら考え、ともに学び、意欲的に学習に取り組む子どもの育成~学習指導(算数科)の充実を目指して」のもと、二授業を公開。うち、四年「角」および五年「三角形や四角形の角」を尾﨑智行教諭が指導。四年生では百八十度より大きい角、五年生では四角形の内角の和を求める授業を行った=写真=。
上川へき地・複式教育研究連盟(橋本彰委員長)、幌加内町へき地・複式教育研究連盟(上西委員長)、朱鞠内小主催。上川へき複連北部地区(上西地区委員長)主管。
上川へき複連の研究主題は、「主体的・創造的に学び、豊かな心でたくましく、ふるさとを切り拓く子どもの育成~へき地・複式教育の特性を生かし、児童生徒一人ひとりに未来に〝生きる力〟をはぐくむ学校・学級経営と学習指導の充実をめざして」。
町へき複連では、「意欲をもって、自ら学ぶ子どもの育成~へき地・複式・小規模校の特性を生かした学習指導」を研究主題に掲げた。
同校では、三つの研究主題をもとに、主体的に学ぶ力と話し合う力を育成する授業を追究。問題提示や個人思考を助ける算数的活動の工夫、話し合いにおける学習ルールの設定などに取り組んできた。
三年計画の最終年次に当たることしは、①個に応じた支援方法②振り返りのできる教室環境・ノート指導③指導過程に位置付けた適切な評価方法―の三点を研究。既習事項の教室掲示、学習評価シートの作成などに努めた。
公開授業のうち、尾﨑教諭が四年「角」(児童数一人、八時間扱いの四時間目)と五年「三角形や四角形の角」(児童数四人、八時間扱いの五時間目)を指導。四年では、「百八十度より大きい角の大きさの測定のしかたを考えることができる」、五年では、「四角形の角の大きさの和が三百六十度であることを理解することができる」を本時の目標とした。
はじめに、五年生に練習問題を取り組ませている間、四年生に対し、百八十度より大きいが二百七十度より小さい角の問題を出し、「角度の求め方を考えよう」と課題を提示。児童は上級学年の考えやヒントカードを参考に、問題に取り組んだ。
一方、五年生には、四つの角のうち、三つの角が百度と百二十度、七十五度となっている四角形における残りの角を求める問題を出題した。その上で、「四角形の四つの角の大きさにどんなきまりがあるか調べよう」と課題を提起。話し合いの中で児童は、対角線を引き三角形二つにして内角の和を求めるやり方などを紹介していた。
最後に、四年生では、「百八十度より大きい角度のはかり方は、百八十度とあと何度か(たし算する)、三百六十度より何度小さいか(ひき算)する」、五年生では、「四角形の内角の和は三百六十度」とまとめた。
このあと、全体会に移り、基調報告や研究協議を行い研究の充実に努めた。
(関係団体 2015-11-09付)
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