人口減少時代の取組研究　第３３回道生涯学習研究集会

（関係団体 2015-11-10付）

第３３回道生涯学習研究集会

　日本生涯教育学会道支部（佐久間章支部長）は三日、札幌市内の北海学園大学豊平キャンパスで第三十三回道生涯学習研究集会を開いた＝写真＝。七十人が参加し、全体テーマ「人口減少時代のまちづくり」のもと、研究・実践報告や基調講演、研究協議などを行った。

　本道の地域性を踏まえた生涯学習社会の実現を目指し、道内の生涯学習にかかわる研究者や実践者、生涯学習に関心をもつ道民などが一堂に会し、日ごろの研究成果や実践の発表、意見交換を通して、相互の交流を深め、協力関係の一層の促進を図ろうと開いた。道民カレッジ連携講座。

　開会式では、佐久間支部長があいさつ。人口減少問題にふれ、「本道は、全国の中でも人口減少のまさにフロント・ランナー。この問題にどのように対応していくかは、これからの日本にとっても大きな意味がある」と指摘した。

　また、「日本は人口減少という現実に、ようやく向き合い始めた。今のところ、人口が減少しない努力をする方向で議論が進められている。しかし、人口減少にふさわしい社会の仕組みをどうつくっていくか、人口が減少しても持続可能に、幸せに暮らしていくためには、どのような戦略が必要かを考えることこそが大事ではないか」と問題提起し、活発な議論に期待を寄せた。

　続く研究・実践報告では、持続可能な社会の担い手づくりや、人口減少問題解決に向けた子育て施策についての発表があった。また、道支部の二十六年度助成研究の概要発表も行われた。

　午後からは、ＮＰＯ法人まちの縁側育み隊代表理事・延藤安弘氏が「人が育つとまちが育つ」と題して基調講演。

　そのあと、①まちづくりを担う人材の育成②子育て・家庭教育支援―のテーマ別分科会で研究協議を行った。

　集会終了後は、オプショナルプログラムとして、北海学園大学教授・内田和浩氏が「韓国での在外研修報告」をテーマに発表した。

(関係団体 2015-11-10付)