札幌市高教が第３１回教研集会開く　学校の主権者教育に期待　前札幌市長・上田氏が講演

（関係団体 2015-11-11付）

札幌市高教が教研集会

　札幌市立高校教職員組合（＝札幌市高教、細井純委員長）は十月三十一日、市立札幌大通高校一階ＤＯＲＩスペースで第三十一回教育研究集会を開催した＝写真＝。前札幌市長の上田文雄氏が「子どもの権利と主権者教育～十八歳選挙権へ向けて学校に期待すること」と題して講演。約八十人の参加者は、主権者教育について理解を深めた。

　冒頭、細井委員長があいさつ。「札幌市の現状の課題や上田市政の十二年間を振り返りながら、これからの札幌市の高校教育を考えたい」と話した。

　続いて、上田氏が「子どもの権利と主権者教育～十八歳選挙権へ向けて学校に期待すること」と題して講演。市長就任から十二年間の取組について、「市民の力みなぎる文化と誇りあふれるまち」のもと、市子どもの最善の利益を実現するための権利条例などを制定して取組を進めてきたことを説明した。

　また、上田氏は子どもを取り巻く憲法の状況についてふれたほか、来年七月に実施予定の参議院選挙で現在の高校三年生と一部の高校二年生が選挙権を有すことから、「十八歳選挙権に向けて学校は、校則の研究や出前講座の活用、環境問題への全校的取組や町内会活動への参加などが必要になってくる」と話し、主権者教育に対する教育活動を期待した。

(関係団体 2015-11-11付)