道国際理解教育研究大会石狩大会　子に夢与える実践重ねて　２００人が授業公開や分科会で研鑚

（関係団体 2015-11-11付）

道国際理解教育研究大会石狩大会

　第三十六回道国際理解教育研究大会石狩大会（第二十五回全国海外子女教育・国際理解教育研究協議会道ブロック大会、第二十五回石狩管内国際理解教育研究大会）が六～七日の二日間、北広島市内の各施設を会場に開催された＝写真＝。大会主題「グローバル社会を生き抜く行動力を身に付けた児童生徒の育成～持続可能な開発の視点に立った国際理解教育の実践を通して」のもと、全国から約二百人の会員が参加。授業公開や分科会などを通して、国際理解教育の推進に向け研鑚を積んだ。

　全国海外子女教育・国際理解教育研究協議会、道国際理解教育研究協議会主催。石狩管内国際理解教育研究協議会主管。

六日に行われた開会式では、主催者を代表して、道国際理解教育研究協議会の古里和雄会長、全国海外子女教育・国際理解教育研究協議会の滝多賀雄会長があいさつ。うち、古里会長は二〇二〇年東京五輪開催にふれながら、「国際理解の基本は、身近な学校や地域から始まる。地域社会においても、異なる文化や価値観をもつ人が増えてくる」とした上で、「子どもたちが生きていく上で、自ら課題を見つけ、学び、行動することが求められている。私たちは子どもたち自身のやってみたいという意欲を伸ばしていかなければならない。子どもたちに夢を与える教育実践を重ねなくてはならない」と訴えた。

　また、来賓として石狩教育局の村上明寛局長、上野正三北広島市長が登壇。村上局長は「郷土の愛着や誇りをもち、諸外国の人々と互いの文化、習慣、価値感等を理解し合い、協調して生きていく態度を培うことや、自らの考えや意見を適切に伝えることができる能力を育成することが重要」と述べ、「本大会で得られた成果を積極的に活用し、それぞれの管内で実践し、国際理解教育の一層の推進に努めて」と呼びかけた。

　全体会では、道国際理解教育研究協議会の上田隆之研究部長、石狩管内国際理解教育研究協議会の東峰宏紀研究部長がそれぞれ研究報告・研究の推進について報告した。

また、二日間にわたって、公開授業、授業別分科会、模擬授業、課題別分科会を各会場で実施。実践交流などを通し研鑚を深めた。

(関係団体 2015-11-11付)