上川管内教委連が第２回研修会　子どもの目の輝き大切に　道教委の鶴羽委員が講演

（関係団体 2015-11-11付）

上川管内教委連第２回研修会で道教委・鶴羽委員講演

　【旭川発】上川管内教育委員会連合会（福島堅一会長）は五日、二十七年度第二回研修会を東神楽町のホテル森のゆ花神楽で開催した。管内二十三市町村から約九十人が参加。道教委の鶴羽佳子委員が「視察で何をどう見るか？」と題して講演した＝写真＝。「優れた学級経営は校長先生のリーダーシップ次第」と述べ、教職員のやる気を促すよう期待。「子どもの目のキラキラスイッチを押す問いかけを意識して」とアドバイスしていた。

　冒頭、あいさつに立った福島会長は、地方教育行政法が一部改正され、ことし四月から施行されたことにふれ、「教育の政治的中立性を守りながら、各市町村で取組を進めてほしい」と求めた。また、同連合会組織の見直しに言及。「道町村教委連の動向をみながら、今後の活動を検討していきたい。皆さんには、上川教育の推進のため、力添えをお願いしたい」と呼びかけた。

　つぎに、東神楽町の山本進町長が来賓あいさつ。同町で進めている文部科学省のコミュニティ・スクール導入促進事業やスーパー食育スクール事業などを紹介した。

　このあと、鶴羽委員が「視察で何をどう見るか？」をテーマに講演した。これまでの経緯や教育委員の仕事を紹介。「はじめは、学校の視察でどのようにアドバイスすればいいか分からなかった。今までの経験から、自分なりのポイントを皆さんに紹介したい」と述べた。

　そのポイントとして、学習規律では、①校内の整理整頓②適切なノート指導③授業に必要なものだけを机の上に置いている④子どもの集中力を妨げないよう、教室内の掲示は美しく―の四点を指摘。うち、②について、「子どものノートを見て、良いところを褒めるようにしている」と説明した。

　「優れた学級経営ができるかどうかは、校長先生のリーダーシップ次第。校長先生は、ほかの先生方のやる気を引き出してほしい」と期待。また、「先生の問いかけによって、子どもの目が輝いているか注意している。子どもの目のキラキラスイッチを押す問いかけを授業で意識してもらえたら」と話した。

　続いて、教育委員になって取り組んだことを紹介。出前授業や教育局職員へのマナー講習、行事のあいさつで自分の言葉で思いを伝えることなどを挙げた。

(関係団体 2015-11-11付)