道高校水産クラブ連盟が研究発表大会　函館水産（水産食品科）が優秀賞　教育発展テーマに１０チーム

（関係団体 2015-11-12付）

道高校水産クラブ研究発表大会

　【函館発】道高校水産クラブ連盟は十月下旬の二日間、第三十六回北海道高校水産クラブ研究発表大会を開催した＝写真＝。初日は、北斗市七重浜住民センターで、「今後の水産教育の創造的発展を目指して」をテーマに、道内の水産高校等から四校十チームが発表。審査の結果、函館水産高水産食品科が優秀賞を受賞した。

　体験的・探究的な水産クラブの実践活動を通して、生徒の日常的な学習の高揚を図り、親睦を深めることが目的。生徒と教員三十一人が参加した。

　はじめに、道高校長協会水産部会の村松裕史部会長が「分からないことに取り組んで疑問を追究することは、社会に出てからも必要になる。違う学科や他校の研究発表を聞き、交流してほしい」とあいさつした。

　続いて、渡島教育局の辻俊行局長と、公益財団法人北水協会の原彰彦理事長が来賓あいさつした。

　このあと、四校十チームが持ち時間十五分で研究内容を発表。オリジナル商品を企画・販売するものや、海洋資源の研究など、それぞれの専攻を生かした研究内容となっていた。

　優秀賞を受賞したのは函館水産高校水産食品科チームの「外販企画コーディネート～水高生が考える缶詰販売企画」。高校で販売している缶詰を通じ、魚食普及に貢献することを目標とし、高校生が水産業界のために何ができるかを考える内容。顧客へのアンケート調査やＡＩＤＡ理論などの流通分野の手法を取り入れたことが審査員から高評価を得た。

　同チームは、十二月に福井県若狭高校で開催される全国水産・海洋系高校生徒研究発表大会に出場する。

　発表を担当した三年生の米谷翔生君は「アンケート調査は、顧客について知るために行った。全国大会では、説明がスムーズにできなかったところを改善します」とうれしそうに話した。

　大会結果はつぎのとおり。

◇

▼優秀賞

▽函館水産高水産食品科「外販企画コーディネート～水高生が考える缶詰販売企画」

▼優良賞

▽天売高普通科「マリンバイオプラスチックⅡ」

▽小樽水産高水産食品科「小樽水産高校の缶詰を利用した総菜パンの開発～缶詰ｄｅぱんシリーズ試作編」

▼努力賞

▽厚岸翔洋高海洋資源科「厚岸翔洋高校前浜の魚類と海藻に関する研究」

▽函館水産高海洋技術科＝「函水ミニチュア博物館プロジェクト」

(関係団体 2015-11-12付)