道特協が経営研究会釧路大会　豊かに生きる力を育成　１７０人参集し資質向上へ研鑚

（関係団体 2015-11-11付）

道特協経営研究会釧路大会

　【釧路発】第四十回道特別支援学級設置学校長協会経営研究会釧路大会が五～六日、釧路センチュリーキャッスルホテルを会場に開催された＝写真＝。全道各地から百七十人が参加。講演や研究協議などを通して、各校長が特別支援教育の充実・発展に中心的な役割を果たすために必要な資質の向上を図った。

　大会主題は「一人ひとりの教育的ニーズに応え、豊かに生きる力をはぐくむ特別支援教育の推進と充実」。

　開会式の冒頭、髙村誠会長があいさつ。二十八年四月から施行される障がい者差別解消法にふれ、「学校においても合理的配慮の提供が義務付けられることになる。共生社会の形成に向けての特別支援教育の改革が急激なスピードで進められてきている」と強調した。「特別支援教育の現状と動向を正しくとらえ、どのように学校経営を進めていくかをともに考えていかなければならない」と呼びかけた。

　開催地を代表して登壇した吉田亨実行委員長（釧路町立富原小学校長）は「各学校においては、〝就学先決定の仕組みの見直し〟〝交流および共同学習の充実〟〝教職員の専門性の向上〟〝教育環境の整備〟など、課題の解決に向けた取組が急務」とし、「新たな特別支援教育の理念の実現のための明確な経営ビジョンのもとに、校内体制の整備・充実を目指していかなければならない」と訴えた。

　続いて、道教委の柴田達夫教育長の祝辞を荒木文生教育指導監が代読。「特別支援教育を学校経営の重点として位置付け、特別支援学級や通常の学級に在籍する障がいのある児童生徒を支援する体制整備の充実に向け、一層のリーダーシップを発揮するようお願いする」と述べた。

　全体研修では、荒木教育指導監が「特別支援教育の推進と学校経営」と題して講演した。分科会では、「特別支援学級などにおける特別支援教育の充実と学校経営の在り方」「教職員の意識改革および支援体制の構築と学校経営の在り方」をテーマに四人の校長が提言。これを踏まえて研究協議を行い、各校長が特別支援教育の充実・発展に中心的な役割を果たすために必要な資質の向上を図った。

(関係団体 2015-11-11付)