道中体連が第２回理事会開く　全国大会成功を振り返る　全道冬季大会など開催要項協議

（関係団体 2015-11-11付）

道中体連第２回理事会

　道中学校体育連盟（宇留間準会長）は六日、道立総合体育センターで二十七年度第二回理事会を開催した＝写真＝。成功裏に終えた全国大会夏季大会の成果と課題を振り返るとともに、来年二月開催の全国中学校スキー大会の要項を確認。二十七年度全道大会冬季大会開催要項（案）・二十八年度全道大会夏季大会開催要項（原案）などについて協議した。

冒頭、あいさつに立った宇留間会長は、会長就任時の継続課題であった宿泊の取扱いと開催地から歓迎される大会運営について、「宿泊については一、二の理解不足を除きパターン化できた。開催地実行委員会の尽力によって地元関係業者との協力が拡大し、活性化への寄与が報告されている」と振り返った。また、「体罰防止は一定の成果を上げ、全道大会の開催地も三十年度までの見通しをもつことができ、最大の課題であった全国大会開催も夏季大会の成功をスキー大会へとつなぐ準備が整った」と述べた。

　一方、多様化する生徒の運動形態への対応、少子化による学校や部の減少、指導者不足、体力・運動能力の低下など、取り巻く課題に対し、「解決に近道はなく、自分たちの本題である“学校教育の一環としての部活動を健全な形で振興する”ことを目指し、厳正な競技会の運営を維持・継続することにある」と呼びかけた。

続いて、道教委学校教育局健康・体育課の藤田善治主幹が来賓あいさつ。夏季の全道・全国大会で優秀な成績を収めた選手や関係者をたたえるとともに、冬季大会における本道選手の活躍に期待を寄せた。道教委として本年度、「国の事業を活用し、スポーツ医・科学の知見の運動部活動への導入をテーマに新たな事業を実施するなど、運動部活動にかかわる施策の一層の充実を図っている」と説明。「本道の将来を担う多くの生徒の心身にわたるたくましい成長と豊かな学校生活の実現に向け、各学校や地域における運動部活動の効果的な推進に引き続き尽力いただきたい」と求めた。

　また、文部科学省が日本スポーツ振興センターに委託し、学校における体育活動中の重篤な事故を防止するため、その発生原因や背景についての実地調査をもとに分析・研究して、その成果を広く関係者で共有することを目的とした研修会が来年一月八日、札幌コンベンションセンターで開催されることを紹介し、多くの参加を要請した。

このあと、事務局が本年度の夏季全道・全国大会の成績などを報告。

　続く協議では、全道大会の開催基準・開催要項作成基準、二十七年度全道大会冬季大会開催要項（案）・二十八年度全道大会夏季大会開催要項（原案）などについて意見を交換した。

また、来年二月開催の全国中学校スキー大会の要項をあらためて確認した。

(関係団体 2015-11-11付)