渡島教育長会・桧山教委協教育長部会　教育行政の充実へ研鑚　渡島局・辻局長が研修会で講話

（関係団体 2015-11-09付）

渡島・桧山合同で教育長研修会

　【函館発】渡島管内教育委員会教育長会と桧山管内教育委員会連絡協議会教育長部会は、十月中旬の二日間、森町公民館などで本年度研修会を開催した。両管内から十八人の教育長が参加し、教育行政上の諸課題について研修を深めた。

　市町村教委の相互の連携を密にし、教委の円滑な運営と教育行政の充実を図るため開催している。

　開会式では、渡島教委教育長会の田中健一会長があいさつに立ち、「教育長として、学校教育、社会教育両面の研修が重要。そのことが人材育成や地域づくりにつながる」と述べた上で、同研修会の講話や演習を役立てることを期待した。

　さらに、教育界では新たな取組が進んでおり、その動向をしっかりと見据えていくことが必要であると呼びかけた。

　つぎに、渡島教育局の辻俊行局長が来賓あいさつ。教育長は教育行政のトップリーダーとして、「国、道と市町村との協力が重要」と強調した。その上で、「教育長の研修の在り方が問われている」と投げかけた。教育長の責任と権限において、「課題認識をしっかりもち、ほかの自治体の動向を注視するとともに判断、実施していくことが大切」と述べた。

　引き続き、辻局長が「教育における今日的な課題」と題して講話。現在進行中の大きなビジョンとして、①コミュニティースクールの導入②小中連携からの小中一貫教育の導入③この二つを支える学校力―の三点を示した。その上で、「チーム学校」づくりや、協働し、創造的に問題解決する子どもを育成するための「授業革新」が重要との認識を示した。それらの充実のため、教育長のリーダーシップのもと、意義や方向性を明確にした教育行政の在り方が問われていると強調した。

　いじめ問題への対応についてもふれ、予防の大切さはもとより、いじめが発生した場合の学校、教委の密な連携や情報や対応の精査が重要であると指摘した。

　このあと、「道南の自然について」をテーマに、写真家・フリーカメラマンの岩田真智氏が講演した。

　また、二日目は森町砂原公民館に会場を移し、裏千家准教授の三輪雅子氏が「〝おもてなし〟の心～お茶のたしなみ」と題して講話・実習を行った。

(関係団体 2015-11-09付)