富良野市の27年度全国学力調査結果 小学校は全科目で全国上回る 中学は理科と数学Aが全国以上(市町村 2015-11-18付)
【旭川発】富良野市は、二十七年度全国学力・学習状況調査結果を公表した。小学校では、国語・算数・理科の全科目で全国平均正答率を上回った。特に、国語Bにおいて高い正答率を記録。中学校では、理科と数学Aで全国を上回り、国語Aと数学Bで同等、国語Bで同値となった。市では「今後も学校・家庭・地域が連携し、学力向上に努めていきたい」と述べている。
国語・算数・理科の全科目で全国を上回った小学校。各領域別の結果をみると、国語Aでは、「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」、高い正答率を記録した国語Bでは、「書くこと」「読むこと」で全国を超えた。
算数では、A・Bともに、「数量関係」を除いて上回った。
理科では、「物質」「生命」で上回り、特に、「地球」は高い正答率となっている。
中学校において、全国と同等の国語Aでは、「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」、同値の国語Bでは、「話すこと・聞くこと」「書くこと」で上回った。
全国を上回った数学Aでは、「関数」「資料の活用」、同等の数学Bでは「資料の活用」で全国を超えた。
全国を上回った理科は、特に、「物理的領域」「地学領域」で高い正答率となっている。
質問紙調査では、勉強時間が全国と比べ低いことが分かった。また、「読書が好き」「自分の考えをノートに書く」と回答した割合が高いことから、市は「市立図書館を中核とした読書活動の推進や授業改善の取組の効果が出ている」と分析している。
学校での授業について、「自分の考えを発表する機会が与えられていた」「学級の友達との間で話し合う活動をよく行っていた」「課題を立て、情報を集め、話し合いながら整理して発表する学習活動」の項目で、小・中学校ともに全国を上回った。特に中学校で高い数値を示している。
市では、「これまで差を縮められなかった小学校において、全科目で全国平均を上回ることができた。中学校においても、上昇傾向にある」と評価。「教職員の加配や小規模校での教育の充実、支援員の配置、長期休業中の学習支援、電子黒板・タブレット端末等の導入などの効果が着実に表れてきている」と成果を実感している。
「今後も児童生徒の確かな学びの定着に向けて着実な授業改善の取組を継続するとともに、学校・家庭・地域が連携し、学力向上に努めていきたい」と述べている。
(市町村 2015-11-18付)
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