認知症キッズサポーター養成講座　理解深め優しく接して　札幌市上野幌東小６年生が参加

（市町村 2015-11-20付）

札幌市上野幌東小児童が認知症サポーター講座参加

　札幌市立上野幌東小学校（小笠原康友校長）で十月下旬の二日間、認知症キッズサポーター養成講座が開催された＝写真＝。六年生六十六人が参加。講座や紙芝居を通して、認知症の知識を得るとともに、認知症の人を支える地域づくりに取り組む意識の向上を図った。

　同講座は、認知症の種類や対応方法など、認知症への理解を深め、みんなで認知症の人を支える地域づくりを目指して、厚別区第一・二地域包括支援センターが実施したもの。

　一日目は、同センターの職員が、小学生用の教材を用いて認知症の症状について説明したほか、対処方法について映像を用いながら紹介した。

　二日目は、紙芝居「みんなで支える認知症」を実施した。同センターの職員が厚別区にちなんだキャラクターを使って、認知症を分かりやすく説明した。児童は担当者の紙芝居を見たあとで、多くの参加者の前で紙芝居を行い、親や友達にも伝えるための方法を学んだ。

　受講後には、堀澤純一厚別区長が厚別区の高齢化の現状にふれた上で、「紙芝居を活用して認知症を多くの人に伝えてほしい」と呼びかけ、講座受講者に渡されるオレンジリングと紙芝居を児童に授与。キッズサポーターに認定した。

　参加した児童は、「認知症の人に優しく接していかなければならないと感じた」「認知症の方が増えている中で、キッズサポーターとして頑張りたい」と話していた。　

(市町村 2015-11-20付)