比布町教委が全国学力調査結果を公表　中学全科目で全国上回る　一層の学力向上へ取組充実

（市町村 2015-11-26付）

　【旭川発】比布町教委は、二十七年度全国学力・学習状況調査結果をまとめた。小学校では、全科目で全道平均を上回り、国語Ｂと算数Ｂおよび理科で全国平均を超えた。中学校は全科目で全道・全国を上回った。比布町教委では、今後もより一層の学力の向上に向け、学校・家庭・地域が連携し一体となった取組や、小中連携一貫教育の取組を推進していく。

　科目別の結果をみると、小学校では、国語Ａで全道平均を超え、全国と同値を記録。国語Ｂでは、全道・全国を上回った。算数Ａは、全道を上回るも全国を割る結果に。算数Ｂは全道・全国を上回り、理科も全道・全国を超えた。

　中学校では、国語Ａ・Ｂ、数学Ａ・Ｂ、理科の全科目で全道・全国を上回った。

　質問紙調査において、学校を対象とした調査では、チームティーチングの指導、学習規律の維持、話し合い活動で相手の考えを最後まで聞くこと、ＰＴＡや地域の人が学校の諸活動にボランティアで参加する割合などが高いことが分かった。

　児童生徒を対象とした調査では、家庭学習や学校の授業の復習について、全道・全国を下回った。また、一日当たりのテレビやＤＶＤ等の視聴時間が全道・全国より長い傾向にあることが分かった。

　町教委では、義務教育九年間を見通した指導計画の作成をはじめとした小中一貫教育の取組、保護者と連携した家庭学習や宿題に対する指導などが学力向上につながっていることを指摘している。

　今後は、学校・家庭・地域が連携し一体となった取組を推進。さらに、「小中連携、一貫教育実践事業」を通し、乗り入れ授業やチームティーチングの活用、少人数授業などに取り組む。

　このほか、学習支援事業「ぶっくん寺子屋」、学習塾と連携した「チャレンジゼミ」のさらなる充実を図ることとしている。

(市町村 2015-11-26付)