【解説】道内新規高卒者の就職内定状況

（解説 2015-12-01付）

　来年三月道内新規高卒者の就職内定率は、十月末時点で前年同期比三・九ポイント増の六三・四％と、六年連続で前年を上回り、この時期としては平成四年三月卒の六八・〇％以来の高水準となったことが、道労働局の調査で分かった。道内求人倍率も〇・一八ポイント増の一・六四倍と、同時期としては統計開始（昭和六十一年三月卒）以来、最高となった。

就職希望の高校生は、前年同期比〇・三％増の八千五百二十一人。これに対して、道内のハローワークに寄せられた道内求人は一万三千九百九十二人で、一二・七％、一千五百七十九人増加した。

　地域別では、ハローワークのある二十地域のうち、札幌圏（札幌、札幌東、札幌北の合計）が八百二十三人増、帯広二百四人増、函館百八十五人増など十五地域で求人数が増加した。

求人倍率も〇・一八ポイント増の一・六四倍で、この時期としては統計がある昭和六十一年以降最高。

　就職内定者数は前年同期比七・〇％増の五千四百五人。男子が五・四％増の三千七十三人、女子が九・一％増の二千三百三十二人。

　就職内定率は六三・四％で、前年同期を三・九ポイント上回り、平成四年三月卒の六八・〇％以来の高水準となった。男子が六八・四％で三・二ポイント、女子は五七・九％で四・八ポイントそれぞれ上回った。

内定率をハローワーク別にみると、浦河が八一・七％と最も高く、次いで、稚内が七一・二％、苫小牧が七〇・八％など。網走が四七・二％で唯一、五割に届いていない。

　未内定者は男子一千四百十七人、女子一千六百九十九人の合計三千百十六人で、前年同期に比べ三百二十六人減少。うち、道内での就職を希望している生徒は三千四十一人で、九七・六％を占めている。

(解説 2015-12-01付)