【解説】高校新卒者の就職内定状況
(解説 2015-11-27付)

 来春卒業予定の高校生の就職内定率は、九月末時点で前年同期を一・七ポイント上回る五六・一%と、三年続けて上昇したことが厚生労働省の集計で分かった。求人倍率は〇・二四ポイント増の一・八三倍で、いずれもほぼ二十年ぶりの高水準となった。

学校やハローワークからの職業紹介を希望した生徒を対象に調査。

 高校新卒者の就職内定率は、前年同期を一・七ポイント上回る五六・一%と、三年続けて上昇。就職内定者も三・二%増の九万九千四十七人と、六年連続して前年同期を上回った。男子が一・六ポイント増の六〇・一%、女子が一・七ポイント増の五〇・四%。

 都道府県別にみると、福井(七五・〇%)、富山(七三・三%)、石川(七一・五%)の北陸三県と、愛知(七一・〇%)、山口(七〇・一%)が内定率七〇%台に乗った。

求人数は一五・二%増の三十二万二千四百三十二人と、この時期としては二十年三月卒(三十万四千七百八十八人)以来、八年ぶりに三十万人を突破。求職者数は十七万六千六百六十八人で、〇・二%増。

 道内の状況をみると、求人数は一六・〇%増の一万三千五十人と大きく増え、求職者数が八千四百三十四人と、一・一%減少したため、求人倍率も一・五五倍と〇・二三ポイント上昇。九月としては、統計を開始した昭和六十一年以降最も高い水準となった。

 その反面、就職内定者は二千六百十五人で、前年同期を三・〇%下回った。就職内定率も〇・六ポイント減の三一・〇%と、六年ぶりに減少に転じた。男子は一・二ポイント減の三六・一%、女子も〇・一ポイント減の二五・二%と、わずかながらダウン。本道のほか、高知、岐阜、栃木など十一県で内定率が前年同期を下回った。

(解説 2015-11-27付)

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