【解説】来春大卒者の就職内定状況
(解説 2015-12-03付)

 来年三月卒業予定の大学生の就職内定率(十月一日現在)は、前年同期比一・九ポイント減の六六・五%にとどまったことが、厚生労働省と文部科学省の調査で分かった。減少は二十三年三月卒以来で、採用面接の解禁が八月に繰り下げられた影響とみられる。

 両省は、全国の国公私立大学・短大、高専、専修学校の中から抽出した百十二校、六千二百五十人を対象に、内定状況を調査。

 大学生の就職内定率は、前年同期比一・九ポイント減の六六・五%と、五年ぶりに減少した。男女別では男子が一・八ポイント減の六五・八%、女子が二・二ポイント減の六七・二%。

卒業予定者のうち就職希望者の割合を示す就職希望率は、前年同期と同率の七八・七%と、平成八年の調査開始以来、二年連続で最高を記録した。

 国公立大が一・七ポイント減の六八・六%、私立大が二・〇ポイント減の六五・八%。文・理別では、文系が一・四ポイント減の六五・九%に対し、理系は四・三ポイント減の六九・二%と、理系の減少幅が大きい。この結果、国公立大では、理系が四・六ポイント減の六六・七%となり、〇・四ポイント減と減少幅が小さかった文系の六九・四%を下回った。

 地域別では、関東が一・三ポイント増の七五・八%と唯一、七〇%台を超えた。以下、近畿が五・三ポイント減の六七・八%、中部が二・五ポイント増の六三・六%、北海道・東北が一・九ポイント減の六二・九%、九州が三・七ポイント減の五三・五%。中国・四国は九・一ポイント減の四七・八%と、五割に届いていない。

大学以外では、短大が六・五ポイント増の三三・二%、高専が〇・九ポイント増の九四・三%、専修学校(専門課程)が〇・八ポイント減の四八・二%となっている。

(解説 2015-12-03付)

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