【解説】少年非行等の概況―10月末
(解説 2015-11-25付)

 ことし十月末までに道内で検挙・補導された非行少年は一千三百四十九人(うち女子百七十三人)で、前年同期に比べ百六十三人減少したことが、道警本部少年課がまとめた「少年非行等の概況」で分かった。

内訳は、刑法犯が百七十五人減の一千二百十九人(うち女子百五十四人)、特別法犯が十八人増の百二十三人(同十九人)、ぐ犯少年が六人減の七人(男子のみ)。

 飲酒、喫煙、深夜はいかいなどの非行少年に該当しない不良行為少年として、四百四十人減の一万三千八百七十四人(うち女子三千七百九十九人)が補導された。

 刑法犯で検挙・補導された少年を罪種別にみると、窃盗犯が九十六人減の七百十三人で、全体の五八・五%を占め、その手口では、万引きが五十二人減の四百六十二人と、最も高い割合(六四・八%)となった。

 学職別では、中学生が百四十一人減の三百六十八人、高校生が七十七人減の三百十七人と、中・高校生で全体の五六・二%を占めた。ほかに、小学生が二十四人増の二百一人、その他の学生が二人減の八十九人、有職少年が二十六人増の百六十六人、無職少年が六人減の七十七人。

特別法犯で検挙された百二十三人の法令別内訳は、児童買春・児童ポルノ法が九人増の三十一人、軽犯罪法が一人増の十九人、道育成条例が六人減の十二人など。また、薬物乱用によって検挙・補導された少年は九人と、四人増加した。

一方、福祉犯の検挙人員は二百六十八人で、四人増加。被害に遭った少年は七十二人少ない百六十二人。うち、児童、生徒、学生は百二十二人で被害者全体の七五・三%を占めた。

 出会い系サイト等を利用して福祉犯被害を受けた少年は百六十二人中六十一人で、五人減少した。

(解説 2015-11-25付)

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