道高校長協会私立部会が研究協議会　私学経営の在り方研鑚　講演や提言もとに意見交換

（関係団体 2015-12-28付）

道校長協私立部会研究協議会

　【函館発】道高校長協会私立部会（会長・種市政己札幌大谷高校長）は十一月下旬、函館市内の遺愛女子高校で第二十二回研究協議会を開催した。全道各地より三十人の校長が参加し、講演や提言に基づいた研究協議を通して、学校経営などについて研修を深めた。

　開会に当たり、山田伸二副会長（函館大学付属有斗高校長）が歓迎のあいさつを述べるとともに、若手教員の資質向上にふれ、学校経営の喫緊の課題の一つであり、その対策の一端を自らの実践から紹介した。

　続いて、種市会長があいさつに立ち、研究主題「生き残りをかける私学経営」により、講演、提言が行われ、実りある研究協議になることを期した。また、来年以降の部会運営の見通しについてもふれ、参加者の理解を求めた。

　つぎに、函館大妻学園の西野鷹志理事長が「生き残りをかける私学経営～北海道教育委員八年の雑感」と題して講演した＝写真＝。前段は「私学経営と財務」について、西野理事長の企業経営と私学経営の相違を述べ、大妻学園の理事長として財務にかかわって学校経営方針を教職員に説明していることを強調した。

　大妻高校の校長は、「学校運営全般についての「学校教育方針」を作成・提示していることを自校の取組として紹介した。また、「人件費と消費収支」にふれ、自校の推移や全道各校の相関を具体的データをもとに説明した。

　後段では、西野理事長の道教育委員八年間の話題に移り、中長期の見通しをもつことの重要性と、その実現のためには、時代の流れを読むことと前例にとらわれない実行力がポイントになると強調。「地頭」と「胆力」が大切と説いた。

　研究協議では、山田副会長が「学校マネジメントについて」と題して提言。学校における組織マネジメントやその進展を阻む要因や背景について述べ、校長のリーダーシップの重要性を強調した。その上で、自身が管理職として実践したマネジメントについて紹介するとともに、具体的なリスクマネジメントを取り上げ説明した。

　このあと、講演や提言をもとに、参加者が各校の課題や校長としての悩みなどについて意見を交わした。

(関係団体 2015-12-28付)