十勝局が特別支援教育実践セミナー 専門性向上目指して 説明や協議、演習などで(道・道教委 2016-01-13付)
【帯広発】十勝教育局は七日、十勝合同庁舎で「特別支援教育実践セミナー」を開催した=写真=。管内から約五十人が参加。参加者は説明や協議・演習などを通して、特別支援教育の専門性の向上を目指して研鑚を積んだ。
同セミナーは、通常の学級に在籍する発達障がいを含む特別な教育的支援を必要とする幼児児童生徒の指導や支援の充実に向け、各学校における特別支援教育のコーディネーター等の専門性の向上に資することが目的。管内から幼・小・中・高校の特別支援教育コーディネーター約五十人が参加した。
はじめに、義務教育指導班指導主事の三坂佳慎特別支援教育スーパーバイザーが「校内研修プログラムの活用」と題して講義。日本のインクルーシブ教育システムや障害者差別解消法について解説したあと、通常学級における特別支援教育を必要とする子どもの状況について説明した。
また、本道や管内における特別支援教育の取組や、「校内研修プログラム」活用の具体例を紹介。「これまでの授業や学校経営の工夫を基盤に、障がいの特性等や特別な教育的支援が必要な子どものニーズを踏まえた全体への配慮と個別の支援が必要」と指摘し、全体・個別の両面で指導する大切さを説いた。
さらに、特別支援教育においての重要ポイントとして、①障がいの特性の理解②障がいのある子どもの心理の理解③障がいのある子も、ない子も安心できる学校づくり・地域づくり―の三点を提示。「校内・域内でより良い取組を共有して」と呼びかけた。
このあと、三坂スーパーバイザーによる個別の指導計画の作成上の留意点や、記入例についての説明をもとに、研修シートを活用しながら記入の方法や観点について協議した。
このほか、中札内高等養護学校の齊藤健太郎教諭を助言者に迎え、「個別の教育支援計画を活用した引き継ぎ」をテーマに演習・協議を実施。参加者は、特別支援教育の指導や支援の充実に向けて協議を深めた。
(道・道教委 2016-01-13付)
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