富良野市で地域未来づくり会議―上川教育局 今後の方向性を確認 小中高一貫教育の共通理解図る(道・道教委 2016-01-06付)
地域未来づくり会議
【旭川発】上川教育局は昨年十二月中旬、富良野緑峰高校(宮本鎮栄校長)で二十七年度第一回管内地域未来づくり会議を開いた=写真=。道教委の小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業の一環。同事業指定校の富良野市立富良野小学校、市立富良野西中学校、富良野緑峰高をはじめ、市やPTA、地元企業などから二十六人が出席。同事業の今後の方向性について確認した。
同事業は、家庭生活の大切さや子どもを育てることの意義などについての学習を充実させるもの。加えて、地域振興を担う人材を育成するため、自治体や地域の産業界など関係機関の支援を受けながら、小・中学校、高校が連携。早期からの体系的なキャリア教育に取り組むことを趣旨としている。
推進に当たり、研究指定校や外部有識者、PTA、地元企業、自治体などからなる、「地域未来づくり会議」を設置。同会議の助言のもと、①地域ダイスキ!プロジェクト②子どもダイスキ!プロジェクト―の二本柱で取り組む。事業期間は二十七~二十九年度まで。
上川管内では、富良野緑峰高を中心に、富良野小、富良野西中を研究指定した。
①では、「仮称・小中高一貫富良野キャリア教育推進会議」の設置や、小中高十二年間を見通したキャリア教育全体計画の作成、地域の職業人によるキャリア教育講演会を開催する。
さらに、「仮称・富良野の未来、提案プロジェクト」に向け、富良野緑峰高で進めているエネルギーの地産地消研究や、オムカレー等の商品開発を充実させる。
②では、同校で少子化や人口減少問題をテーマにした学習会、道の保健福祉部と連携して作成する家庭科の副読本を活用した授業、「仮称・家庭や子育てに関する座談会」を行う。
冒頭、永澤篤教育支援課長があいさつ。「少子高齢化や地域の労働力の確保が課題となっている中、地域の未来を支える気持ちの育成が大切。各機関の支援のもと、地域で子どもを育てる仕組みづくりができれば」と述べた。
つぎに、委員長選出に移り、東京大学大学院教育学研究科の牧野篤教授を委員長に選任。牧野委員長は今後の社会変化を見据えた一つのモデルケースをつくっていく考えを示した。
続いて、同会議の事務局を担当する上川教育局高校教育指導班の石田暁指導主事が事業概要を説明した。
三校の校長が自校の取組を紹介したあと、同事業の今後の方向性について協議。より具体的な計画、目標を立てた上で取組を進めるよう求める声が上がっていた。
また、「小中高一貫のキャリア教育のカリキュラムを見えやすい形でつくるべき」「地域には、ほかの小・中学校、高校もある。エリアで取組の推進を考えても良いのでは」などの意見もあった。
(道・道教委 2016-01-06付)
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