道教委がいじめ問題で通知発出　学校等での取組徹底要請　調査委の提言内容踏まえ

（道・道教委 2016-01-07付）

　道教委は五日付で、各道立学校などに対して、いじめ問題への取組徹底を求める通知を発出した。道いじめ調査委員会が示した提言内容を理解の上、いじめ問題に対応するよう要請した。

　一昨年、道立学校の生徒が、いじめが要因と思われる自殺未遂で負傷した事案が発生。道教委は、「北海道いじめの防止等に関する条例」に基づき、道いじめ問題審議会を設置し、同事案の調査報告書をまとめ、昨年二月、知事に提出した。

　道いじめ調査委員会は、同事案の再調査の必要性について審議し、昨年十二月十七日、「再調査の必要性はない」と回答。併せて、①重大事態発生時（初動）の対応②事実関係等調査時の対応③いじめ発生防止―の三つの柱からなる提言を行った。

　知事は、回答・提言を受けて、再調査の必要はないことを決定。十八日付で道教委に対して通知し、その旨を伝えるとともに、調査委員会の提言内容に基づき、いじめ防止等に真摯に取り組むよう求めた。

　道教委が五日付で発出した学校教育局参事（生徒指導・学校安全）名通知「いじめの問題に対する取組の徹底について」では、各教育局長・各道立学校長・各市町村教委教育長（各市町村立学校長）に対し、「いじめによる重大事態」が発生することのないよう、「北海道いじめの防止等に関する条例」や「北海道いじめ防止基本方針」をあらためて確認するとともに、調査委員会からの提言内容の重要性を十分理解の上、いじめ問題への対応に取り組むよう求めている。

　なお、道は、私立学校に対して、昨年十二月十八日付で学事課長名通知を発出。提言内容を十分確認の上、全職員の理解を図って、いじめ問題の解決に取り組むよう求めた。

(道・道教委 2016-01-07付)