十勝局が学力向上推進研修会開催　授業改善の方向性等確認　全国学力調査結果の活用法を研修

（道・道教委 2016-01-05付）

十勝教育局が学力向上推進研修会

　【帯広発】十勝教育局は二十七年十二月中旬、十勝合同庁舎で本年度学力向上推進研修会を開催した＝写真＝。管内の市町村立小・中学校および道立特別支援学校の教諭など約八十人が参加。参加者は、本年度の全国学力・学習状況調査をもとに、授業改善の方向性や望ましい生活習慣、学習習慣などについて理解を深めた。

　同研修会は、調査結果の分析・活用方法等に関する研修を行い、各学校における組織的な検証サイクルの改善・充実を促進し、本道の児童生徒の学力向上に資することが目的。管内の市町村立小・中学校や道立特別支援学校の教諭など約八十人が参加した。

はじめに、道教委義務教育課学力向上推進グループの熊谷誠主査が「二十七年度全国学力・学習状況調査の本道の結果および課題について」と題して講義した。

　熊谷主査は、調査の目的を説明した上で、調査結果の分析・活用について、「全職員が課題の共通理解を図り、実際の子どもの指導に携わる教員が子どもの実態を正確に把握することが大切」と指摘。子どもの成長を促し、確かな成果を得る教育を推進することの大切さを強調した。

　また、本年度における各教科の平均正答率や全国の平均正答率との差を提示。その上で参加者に、「授業改善と生活習慣の確立を車の両輪とした学力向上の取組を進めてほしい」と呼びかけた。

　続いて、十勝教育局義務教育指導班の藤森美由紀主査が調査問題に込められたメッセージについて説明。調査問題の作成に当たって、学習指導要領に示されている内容が正しく理解されるように留意していることなどを伝え、調査問題を活用して今後の指導や学習の改善に生かしていく重要性を説いた。

　続いて、小中分会を行い、授業改善の方向性について協議。大樹町立大樹小学校の澤田靖教頭、帯広市立豊成小学校の平田ゆみ主幹教諭、帯広市立帯広第一中学校の益子忠行主幹教諭が自校の実践を発表した。

　このほか、中札内村教委および更別村教委の岸梅哲郎指導主幹が「望ましい生活習慣、学習習慣の確立について」をテーマに教育委員会の取組を紹介した。

(道・道教委 2016-01-05付)