道小が第５回理事研開く　〝一寸千貫〟の心で進む　次年度活動計画など協議

（関係団体 2016-01-14付）

道小第５回理事研

　道小学校長会（松井光一会長）は十二日、ホテルライフォート札幌で二十七年度第五回理事研修会を開催した＝写真＝。ことし九月に開く第五十九回教育研究小樽大会など、活動計画について協議。松井会長は、今後の教育の動向にかかわり、「教育改革の荒波に真っすぐに立ち向かっていく〝一寸千貫〟の心で新しい年を進んでいきたい」と述べた。

　開会に当たり、松井会長があいさつ。「各校長は学習指導要領改訂にかかわる確かな情報を積極的に集め、新たな教育課程編成に向けてのグランドデザインを教職員に示すことができるように準備を進めていくことが必要」とし、来年度の課題、第八期中央教育審議会の審議状況などについてポイントを説明した。

　課題のうち、「教職員定数改善をはじめとする教育諸条件の整備」については、道小と道中、道教委、道Ｐ連などの教育関係諸団体が、心を一つに「チーム北海道」として取り組んでおり、これからも意見表明していくことを強調。組織の強化と活性化では、政令指定都市への税源移譲や会員減による財政面の問題を踏まえ、「道小組織の凝集性を高め、道小の在り方、活性化を考えて進む」と述べ、二十七年度のキャッチフレーズ「未来を見据え、チーム北海道として進む道小」をさらに具現化していく重要性を述べた。

　中教審の「新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について（答申）」に関しては、「学校は地域の支援をいただくという形で、運営されてきたが、これからは地域をつくっていく側の立場として、学校と地域が連携・協働していくことになる」と予測。社会に開かれた教育課程、アクティブ・ラーニング、カリキュラム・マネジメントなどのキーワードを挙げ、「〝正論をもって正道を歩む〟という道小結成以来の理念をもとに、教育改革の荒波に、真っすぐに立ち向かっていく〝一寸千貫〟の心で新しい年を進んでいきたい」と意気込みを語った。

　このあと、角野誠事務局長が教育情勢を報告したほか、体力テストの調査結果と今後の取組、教職員評価制度について、道教委による行政説明を行った。ことし九月九～十日に開く第五十九回道小学校長会教育研究小樽大会など、来年度の活動計画などについても協議した。

(関係団体 2016-01-14付)