釧路市小中校長会と教頭会が学校経営研　課題に対応できる管理職に　講演、分科会で力量高める

（関係団体 2016-01-19付）

８８人参加し力量を高めた

　【釧路発】釧路市小中学校校長会（大場和典会長）と釧路市小中学校教頭会（千葉徹会長）は八日、釧路教育研究センターで第五十九回釧路市学校経営研究協議会を開催した。附属学校を含めた市内小・中学校の校長と教頭八十八人が参加。参加者は講演と分科会を通し、課題に対応できる校長および教頭としての力量を高めた。

　研究主題は、「新しい時代や社会の要請に適確かつ先導的に対応できる学校経営の実現～道東の拠点、釧路市の特性を生かした学校教育の創造」。

　はじめに、大場会長があいさつ。これまで生徒指導の担当が長かった経験から、「昭和五十一年、五十二年ころはシンナー問題などがあって、強い生徒指導が求められていたが、その後、生徒の心をしっかりと受け止める共感的な指導へと変わり、今はスマホにかかわる諸問題から生徒の心を耕す生徒指導の時代へと変化している」と述べ、「文科省の教育改革の趣旨をしっかりと見極めて、時代に合わせた学校経営が大切である」と訴えた。

　続いて、釧路教育局の石川忠博局長、市教委の林義則教育長が祝辞を述べたあと、前釧路市教育委員会教育委員長の北明正紘氏が「学校に贈ることば」と題して講演＝写真＝。北明氏は教育局の指導主事や指導主幹、市教委の指導室長、小・中学校の校長などを歴任し、学校教育と教育行政に携わった自身の経験から、「先輩に学び、そして助けられた。これまで誰かの助けを借りてここまできた。自分だけではできなかった」と振り返り、教えられた生き方や集めた言葉、教育専門紙から拾った表現などを紹介した。

　分科会では、校長会が三つ、教頭会が二つに分かれて協議。「時代に対応し、信頼と連携を基盤とした創意と活力に満ちた開かれた学校経営の実現」「人間性豊かな児童生徒を育成する学校教育の推進と教頭のあり方」などの主題から、十人の提言をもとに研究協議を行った。

(関係団体 2016-01-19付)