道公立小中事務職員協議会が冬季セミナー　担い手意識の向上図る　経験年数少ない会員対象に

（関係団体 2016-01-20付）

採用５年未満の会員など参加

　道公立小中学校事務職員協議会（常陸敏男会長）は八日、札幌市内のホテルユニオンで「二〇一五年度経験年数の少ない事務職員のための冬季セミナー」を開催。概ね採用五年未満の会員ら二十六人が参加し、学校事務にかかわる講座やグループ討議を通じ、学校づくりの担い手としての意識と実践力の向上を図った＝写真＝。

　今回で五回目となる同セミナーは、経験年数の少ない学校事務職員のために、学校教育や学校事務にかかわる実践的な研修を行い、子どもたちの健やかな成長を支える学校づくりの担い手としての意識と実践力の向上を図ることが目的。函館、宗谷、網走など全道十一支部から二十六人が参加した。

　研修では、講座「先輩事務職員から伝えたいこと」が行われた。はじめに、常陸会長が「昔からある学校事務の今日的課題」と題して講義。子どもの生活の場である学校で働くことの意義や心構えについて、自らの経験談を織り交ぜながら話を進めた。

　また、職務検討委員を務める成川真美氏が「Ｔell you what.～輝くみなさんに伝えたいこと」と題し、課題解決に向けた日常実践について実体験や具体例を示しながら説明したほか、子どもを主語とした運営計画の作成、提案力の強化、保護者向け『事務だより』の作成ポイントなどを紹介。多彩なアイデアと文書作成力を生かしたユニークな実践を伝えた。

　「Ｑ＆Ａコーナー」では、予算の校内再配分や『事務だより』作成の方法と工夫、給与明細や校内での提出物にかかわる質問が挙がった。参加者の実践として、コピー用紙のコスト削減、消耗品の管理、校内予算要求の取組などが紹介された。

　グループ討議も行われ、参加者は、日常業務や学校予算等についての疑問や悩み、意見を交流した。

(関係団体 2016-01-20付)