北音教が冬季音楽実技講習会開く　楽しい授業の工夫学ぶ　子の感性、歌う心を大切に

（関係団体 2016-01-20付）

北音教冬季音楽実技講習会―全道から１３０人参加

　道音楽教育連盟（＝北音教、会長・梶田邦昭札幌市立新琴似北中学校長）は七日から二日間、札幌市立二条小学校で冬季音楽実技講習会を開催した。全道から小・中学校の音楽教諭約百三十人が参加。小学校歌唱、中学校歌唱、器楽、打楽器、和楽器、リコーダーの六コースに分かれ実技研修を行い、子どもを授業に引き込む指導法や、楽しい授業の工夫などを学び、指導力の向上を図った。

　北音教は、音楽の授業改善に資することを目的に、毎年夏に音楽教育研修会、冬に実技講習会を開催している。当日は、全道から小・中学校の音楽教諭約百三十人が参加した。

　開講式では、梶田会長があいさつ。北音教の活動に対する協力に謝意を示した上で、ことし十一月一・二日、函館市で開かれる全日本音楽教育研究会全国大会函館・道南大会について、「大会テーマ“ひびきあい　つながり・ひろがる　音楽のメッセージ”は、子どもたちが楽しく音楽活動にかかわり、学び合いを通して、それらを他者に伝えていく姿をイメージしている。金谷美也子大会準備委員長を中心に準備が着々と進んでいる。ぜひ、多くの人に参加していただきたい」と呼びかけた。

　このあと、小学校歌唱、中学校歌唱、器楽、打楽器、和楽器、リコーダーの六コースに分かれ実技講習を実施。

　このうち、小学校歌唱コースは、元東京女子体育大学講師・全日本合唱教育研究会常任理事の前田美子氏が「子どもの感性を、子どもの歌う心を、大切にしましょう！！」をテーマに指導した。

　日本のジュニア合唱指導者のスペシャリストとして全国で合唱指導、コンクール審査員として活躍する前田氏の研修には約五十人が参加。初日、ペアを組んで「トロイカ」や「うさぎとかめ」のリズムに合わせて隣同士腕を組み、入れ替わりながら、リズムに合わせて、空いている手でじゃんけん。勝ったら相手の手をたたき、負けた人はたたかれないよう手でカバー。会場のあちこちから歓声が上がっていた＝写真＝。

　前田氏は「指導に遊びを取り入れることで、子どもたちは声が出るようになる」などとアドバイスを送っていた。

二日目は、実技講習に先立ち、和楽器のミニコンサートを開催。三味線、尺八、箏による三曲合奏で「都の春」が披露された。

(関係団体 2016-01-20付)