28年度公立高入選の当初出願状況―道教委 3万6875人が出願 倍率1・5倍超は17校20学科
(道・道教委 2016-01-28付)

 道教委は二十七日、二十八年度公立高校入学者選抜の当初出願状況を発表した。全日制・定時制を合わせた募集人員(有朋を除く)三万六千九百九十人に対し、三万六千八百七十五人が出願。全・定合わせた平均倍率は前年度と同じ一・〇〇倍で、引き続き募集人員に満たない状況となった。出願者数が募集人員に満たない全日制普通科は九十一校、職業学科は五十校七十九学科だった。

 二十八年度の中学校卒業予定者数は推計四万五千四百二十四人と前年度より四百六十二人減少。入学者選抜は前年度より二校少ない二百三十校で実施する。募集人員(有朋を除く)は、全・定合わせ前年度より五百六十人少ない三万六千九百九十人。

 これに対し、出願者数は前年度より五百五十七人少ない三万六千八百七十五人と、四年連続で四万人を割り、記録の残る平成五年以降最少となった。全日制が五百四十一人少ない三万五千八百七十五人、定時制が十六人少ない一千人。このうち、四千八百九十七人(内数)の枠を確保ししている推薦入学には、全日制に道外からの出願者十七人を含め四千六百十七人(同)、また、定時制には二百八十人(同)が出願した。

 全・定合わせた平均倍率は、前年度と同じ一・〇〇倍。全日制が一・〇三倍、定時制が〇・四七倍で、推薦は全日制が〇・四九倍、定時制が二・五五倍。

 全日制の学科別出願状況をみると、看護が前年度より〇・一四ポイント増の一・〇七倍、福祉が〇・二〇ポイント増の〇・六八倍。理数は〇・一一ポイント増の一・五〇倍、工芸は〇・七三ポイント増の一・四八倍となった。

 出願者数が募集人員に満たない全日制の学校・学科は、普通科が百五十七校中九十一校、専門学科が十校十学科中一校一学科、職業学科が六十四校百六十四学科中、五十校七十九学科、総合学科が十六校中九校。

 倍率が一・五倍を超えた全日制の学校・学科は、普通科では札幌国際情報と札幌旭丘が一・八倍、札幌平岸が一・六倍、札幌東と函館西が一・五倍。専門学科では、札幌啓成・理数が二・四倍、千歳・国際教養、旭川西・理数、釧路湖陵・理数が一・六倍。職業学科では、函館工業・建築と函館商業・流通ビジネスが一・八倍、苫小牧工業・電子機械と釧路工業・土木が一・七倍、小樽水産・栽培漁業、苫小牧工業・建築、函館工業・情報技術、旭川工業・情報技術、旭川工業・建築、帯広工業・建築が一・六倍、大野農業・食品科学が一・五倍。札幌啓成・理数が最も高い倍率となった。

 定時制で募集人員を超えたのは市立札幌大通の二学科のみだった。有朋高校定時制課程では募集人員百六十人のところ、前年度より十一人減の四十六人が出願した。

 出願変更は、二月三日午後四時まで受け付ける。

(道・道教委 2016-01-28付)

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