職員団体との賃金等継続・教育予算交渉―道教委 行政職と同様の取組を 時間外勤務等縮減で教育長(道・道教委 2016-01-29付)
道教委と各職員団体との賃金等継続交渉、教育予算交渉が二十七日に順次行われた。柴田達夫教育長は、教育職員の時間外勤務等縮減について、「道職員の子育て支援行動計画」の考えを踏まえ、「行政職員と同様の取組を行うよう、道立学校へ周知する」などと述べた。給与改定等については、道人事委員会勧告どおりの実施を回答した。
賃金にかかわっては、道人事委員会が昨年十月、二十七年度給与の月例給を平均〇・一五%、期末・勤勉手当を〇・〇五月分引き上げることなどを勧告。
また、道議会決算特別委員会において、高橋はるみ知事が、一般職給与の独自縮減措置を本年度で終了することを表明した。
これらを受け、十一月の賃金確定交渉で、柴田教育長は、二十七年度給与改定について「人事委勧告どおりに実施する」、独自縮減措置についても「答弁に沿った方向で対応していきたい」と回答していた。
二十七日の賃金交渉において、柴田教育長は「二十七年度の給与改定および給与制度の総合的見直しにかかる二十八年度の給与改定については、人事委員会勧告どおり実施していきたい」と最終回答。給与の独自縮減措置については、先に示した内容(一般職について終了)のとおり実施したいと回答した。
また、「本年度の給与改定などの関係条例改正案は、道議会第一回定例会の冒頭に提案していきたい。本年度の給与改定に伴う差額については、条例施行後、速やかに支給していきたい」と述べた。
教育予算交渉では、時間外勤務等縮減の問題が取り上げられた。
この問題にかかわる動きをみると、次世代育成支援対策推進法に基づき、国や地方自治体は特定事業主に位置付けられ、職員の子育てに関する行動計画の策定が義務付けられている。
道においても、「道職員の子育て支援行動計画」を十七~二十一年度と二十二~二十六年度の二期にわたって策定・実施。これらに引き続き、時間外勤務の縮減や年次有給休暇の取得に関して、具体的な数値目標を掲げる等の働き方の見直しにつなげる取組を進めることなどを基本的な考え方として、第三期計画(二十七~三十六年度)を策定・実施している。
柴田教育長は交渉で、「子を養育する教育職員の時間外勤務等の縮減については、職員の健康管理や仕事と家庭の両立の観点から、大きな課題の一つ」との認識を示した。
その上で、「教育職員については、数値目標は設定していないが、管理職員である校長や教頭は、〝職員子育て支援行動計画〟の策定の考え方を踏まえ、行政職員と同様の取組を行うよう、機会をとらえ、道立学校へ周知するほか、今後、学校の取組状況を把握するなどして、時間外勤務等の縮減に向けた取組が一層進むよう努めていく」と回答した。
また、道教委が開催した時間外勤務等縮減推進会議で、部活動指導や勤務時間の割り振りなどについて、委員から出された意見を踏まえ、「実効性のある取組について検討していく」と述べた。
(道・道教委 2016-01-29付)
その他の記事( 道・道教委)
道教委第2回体力向上サポーターズネットワーク会議 実践研究指定校の成果・課題など共有
道教委は一月二十八日、札幌市内の道第二水産ビルで二十七年度体力向上パートナーシップ形成事業「第二回道体力向上サポーターズネットワーク会議」を開催した=写真=。実践研究指定校で取り組んだ運動...(2016-02-02) 全て読む
中1ギャップ問題未然防止で道教委が新年度 新たに教員1人加配へ 推進校5校に拡充し連携体制整備
道教委は二十八年度から、「中一ギャップ問題未然防止事業」における推進校の中学校に、教員一人を加配する方針を固めた。生徒指導に関する校内研究体制を整えるとともに、小・中学校の円滑な接続、域内...(2016-02-02) 全て読む
ネイパル足寄が遊スポくらぶ・冬 寒さ忘れ笑顔はじける 運動習慣定着へ20人参加
【帯広発】ネイパル足寄は、一月十六日から一泊二日の日程で同所を会場に「ネイパル遊スポくらぶ・冬」を実施した。管内から小学生二十人が参加。参加者は、スノーラフティングやフロアカーリングなど様...(2016-02-01) 全て読む
道教委が旭川で「がんの教育」研修会 理解深めて正しい指導を 講義や実践発表などで確認
【旭川発】道教委は一月二十七日、旭川市ときわ市民ホールで「がんの教育」研修会を実施した=写真=。道内唯一の開催で、上川、空知管内などから学校関係者、保護者、行政職員など五十七人が参加。学校...(2016-02-01) 全て読む
3校1団体が栄に浴す 石狩教育局の本年度管内教育実践奨励表彰受賞者
石狩教育局は、本年度の管内教育実践奨励表彰の受賞者を決定した。学校教育部門では、江別市立江別第三中学校、千歳市立勇舞中学校、白樺高等養護学校の三校。社会教育部門では、石狩市の伝承遊びボラン...(2016-02-01) 全て読む
上川局が初の「冬休み!家族団らんデー」 規則正しい生活習慣を 親子で工作や雪遊び楽しむ
【旭川発】上川教育局は九日、上川合同庁舎で「冬休み!家族団らんデー」を実施した=写真=。上川総合振興局および上川教育局職員等の子どもおよび保護者の計十二人が参加。紙芝居や生活リズムチェック...(2016-01-28) 全て読む
28年度公立高入選の当初出願状況―道教委 3万6875人が出願 倍率1・5倍超は17校20学科
道教委は二十七日、二十八年度公立高校入学者選抜の当初出願状況を発表した。全日制・定時制を合わせた募集人員(有朋を除く)三万六千九百九十人に対し、三万六千八百七十五人が出願。全・定合わせた平...(2016-01-28) 全て読む
文科省「教職員の人事行政状況調査」 希望降任制度、道内19人で過去最多 指導力不足は7人認定
全国の公立小・中・高校で、二十六年度に校長や副校長・教頭、主幹教諭の管理職が一般教諭などへ自主的に降格する「希望降任制度」を利用したのは二百八十一人と過去最高となったことが、文部科学省の「...(2016-01-28) 全て読む
道教委「学びカフェ」推進第2回作業部会 現地視察結果を確認
道教委は二十六日、札幌市内かでる2・7で北海道地域の教育力向上推進委員会家庭教育「学びカフェ」推進事業第二回作業部会を開催した=写真=。全道各地で実施している「学びカフェ」のうち、三ヵ所の...(2016-01-28) 全て読む
国などから学校への調査業務 教頭に処理事務が集中 道教委が26年度状況を調査
国や道教委が学校に依頼する調査業務について、教頭に処理事務が集中している実態が道教委の調査で明らかになった。二十六年度一年間の状況を調べたもので、中・高校、特別支援学校では、半数以上が調査...(2016-01-27) 全て読む