道教委第2回体力向上サポーターズネットワーク会議 実践研究指定校の成果・課題など共有(道・道教委 2016-02-02付)
来年度に向けた取組について協議した
道教委は一月二十八日、札幌市内の道第二水産ビルで二十七年度体力向上パートナーシップ形成事業「第二回道体力向上サポーターズネットワーク会議」を開催した=写真=。実践研究指定校で取り組んだ運動プログラムの成果や課題について共有し、来年度に向けた取組について協議した。
道教委では、子どもの体力向上を図り心身ともに健全な成長を促すためには、学校・家庭・地域が連携し、実態に応じた取組を本道全体で総合的に推進することが必要と位置付け、学識経験者やプロスポーツ団体などからなる道体力向上サポーターズネットワーク会議を設置。十四小学校の実践研究指定校に講師を派遣し、運動プログラムを提供している。
昨年七月の会議に続く第二回会合となったこの日は、実践研究指定校の取組から運動プログラムの成果と課題を検討するとともに、本道の子どもの体力や運動習慣等の共通理解を図ることとした。
冒頭、堀本厚健康・体育課長があいさつ。昨年十二月に、二十七年度の全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果が公表されたことについて、「本道は依然として各種目の得点を合計した体力合計点が、小・中学校の男女いずれも全国平均を下回った」「前年度と比較して、体力合計点が小中・男女いずれも上昇し、種目別でも、多くの種目で全国との差が縮まっている」と報告した。
さらに、質問紙調査の結果から、子どもたちの運動習慣の定着などの点で依然として課題があるとし、「これまで以上に、学校・家庭・地域が一体となった取組を推進していく必要がある」と呼びかけた。
次いで、健康・体育課の瀬越義範指導主事が実践研究指定校における運動プログラムの実施状況を報告した。
道教育大学岩見沢校が作成したボール運動の基礎に関する運動プログラムでは、ボールを持ちながら、もう一つのボールを受け止めてキャッチするほか、片手でボールを上にバウンドさせて歩く活動を動画で紹介した。相手のコートにたくさんのボールを投げて、自分のコートからなくすゲーム、障害物をねらってボールを投げて落とすゲーム、ボールを転がすドッジボールなども提示。
実施した団体や講師からは、「外部の人が入ることで子どもたちは積極的に取り組んでいた」「走りながら飛んでボールをキャッチするなど複合的な動きにぎこちなさを感じた」「運動している子でもボールを扱うことが苦手な子もいた」「自然に体を動かせるゲーム性をもった活動によって、運動が苦手な子でも楽しんでいた」などの意見が出され、家庭や学校で継続して運動する機会を増やしていく大切さを確認した。
また、二十七年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果を報告したほか、来年度に向けた取組について協議した。
三月末までに実践研究指定校の運動プログラムの活用の様子をまとめ、広く普及していくこととした。
(道・道教委 2016-02-02付)
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