道教委「学びカフェ」推進第2回作業部会 現地視察結果を確認
(道・道教委 2016-01-28付)

学びカフェ作業部会
『ハンドブック』案などについて協議した

 道教委は二十六日、札幌市内かでる2・7で北海道地域の教育力向上推進委員会家庭教育「学びカフェ」推進事業第二回作業部会を開催した=写真=。全道各地で実施している「学びカフェ」のうち、三ヵ所の現地視察結果を報告。三月末の完成を目指す『家庭教育ナビゲーターハンドブック』案、昨年実施した「子育て・家庭教育に関するアンケート調査結果」などについて協議した。

 「学びカフェ」推進事業は、各地で養成した家庭教育ナビゲーターが、保護者にとって参加しやすい学びの場を創出していく事業。

 はじめに、生涯学習課の薄葉康主査が、道内三ヵ所における「学びカフェ」の現地視察報告を行った。壮瞥町では、親子ハイキングやスイーツづくりを体験した家庭養育支援事業「壮瞥まんきつDAY」の一部を「学びカフェ」として昨年十一月に壮瞥高校で実施。親子のコミュニケーションのポイントを保護者に気づかせる内容で、保護者同士のつながりをつくるきっかけになることをねらった。

 視察に同行した北平美樹委員は「つながりを広げるためには信頼関係と安心感が大切であり、ナビゲーターの役割が重要」と述べた。

 滝上町では、昨年十二月に町文化センターで行った地域の子ども祭において、保護者の休憩コーナーを「学びカフェ」として設置。実際のカフェのようにコーヒーや菓子を用意し、ナビゲーターが子育てに関する簡単な資料を配りながら話題を提供した。

 当別町では、昨年十二月に西当別コミュニティセンターで開いた地域のクリスマス会において、保護者同士の座談会形式の交流場面を位置付けた。親子対象の読み聞かせのあと、保護者にナビゲーターが子育ての思いを伝え、参加者同士の交流を促した。

 同行した姉帯美和子委員は「親が行う読み聞かせの効用や絵本の選び方の話題提供は、読み聞かせ体験後だけに理解が深まったようだった」と報告した。

 このあと、『家庭教育ナビゲーターハンドブック』案、昨年十一~十二月に幼児をもつ保護者対象に実施した「子育て・家庭教育に関するアンケート調査結果」などについて協議。委員からは、「ナビゲーター同士が交流したり、情報を共有できたりする機会をつくっては」「反抗期や思春期への不安をもつ小学生の保護者に対して、心の準備ができるような情報を伝えては」などの提案が出された。

 また、市町村で設定した場に来ない保護者へどのように情報発信するかについても話し合い、「共働き家庭の多い中、親にもメリットがある場で学ぶ機会をつくることが必要」などの意見が挙がった。

(道・道教委 2016-01-28付)

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