27年非行少年の概況―道警まとめ 検挙・補導数過去最少に 刑法犯、中・高生で57%占める(道・道教委 2016-01-27付)
昨年一年間に道内で検挙・補導された非行少年は、二十六年比一八・三%減の一千七百四十五人と、現行の統計を取り始めた昭和四十一年以降、最も少なかったことが、道警本部少年課がまとめた「少年非行等の概況」で分かった。刑法犯で検挙・補導された少年は、中学生が四百六十六人で最も多く、高校生が四百三十五人で続き、中・高校生で全体の五七・三%を占めた。福祉犯の被害少年は二七・四%減の二百一人で、うち、七十二人が出会い系サイトなどを利用して被害を受けた。
道内で昨年一年間に検挙・補導された非行少年は、一千七百四十五人(うち女子二百四十二人)。現行の統計を取り始めた昭和四十一年以降、最少だった平成二十六年より一八・三%、三百九十一人減少し、過去最少を更新した。
刑法上の罪、または刑罰法令にふれる行為を行った刑法犯も一千五百七十三人(うち女子二百十五人)と、二〇・五%、四百五人減少した。
罪種別にみると、窃盗犯が一九・七%、二百三十人減の九百三十七人で、刑法犯検挙・補導人員全体の五九・六%を占め、その手口では万引きが一六・八%、百二十四人減の六百十四人と、窃盗犯全体の六五・五%を占めた。
また、暴行・傷害・脅迫など暴力によって他人に損害を与えた粗暴犯は百七十五人で、一八・六%、四十人減少、殺人・強盗・強姦など残忍な犯罪を行った凶悪犯は二二・二%、四人増の二十二人だった。
学職別では、中学生が三二・八%、二百二十七人減と大幅に減ったものの四百六十六人で最も多く、次いで、高校生が二四・七%、百四十三人減の四百三十五人となり、中・高校生で全体の五七・三%を占めた。ほかに小学生が二・二%、六人減の二百六十三人、その他の学生が一一・七%、十五人減の百十三人。また、有職少年は三・七%、七人増の百九十八人、無職少年は一八・五%、二十二人減の九十七人が検挙・補導された。
一方、刑法以外の法令に違反、またはふれる行為を行った特別法犯の検挙・補導人員は百六十四人(うち女子二十七人)で、二十六年に比べ一三・一%、十九人増加。法令別内訳は、児童買春・児童ポルノ法が十二人増の四十人、軽犯罪法が七人減の二十六人、道育成条例が七人減の十四人など。
大麻や覚せい剤、麻薬などを所持するなどして大麻取締法、覚せい剤取締法などで検挙・補導された薬物乱用少年は、中学生一人を含む十人で、一人増加した。
飲酒、喫煙、深夜はいかい(夜遊び)など非行に該当しない不良行為で補導された少年は、四・六%、七百十五人減の一万四千九百十七人(うち女子四千七十三人)。
一方、児童買春や道青少年健全育成条例違反など少年の福祉を害する犯罪、福祉犯の検挙人員は三百三十三人と、前年に比べ一・二%、四人減少。二七・四%、七十六人少ない二百一人の少年が被害を受けた。そのうち、高校生が五十二人減の九十六人、中学生が一人増の五十五人、小学生が一人増の四人、その他の学生が三人減の一人と、児童・生徒・学生は百五十六人となり、被害者全体の七七・六%を占めた。
また、出会い系サイトなど(出会い系サイトとコミュニティサイト)を利用して福祉犯被害を受けた少年は二百一人中七十二人で、十二人減少した。
(道・道教委 2016-01-27付)
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