道教委がハイレベル学習セミナー 学習の意義・方法学ぶ AL型プログラム等通して
(道・道教委 2016-01-25付)

ハイレベル学習セミナー
3泊4日で合宿学習を行った

 【岩見沢発】道教委は五日から四日間、ネイパル深川で二十七年度ハイレベル学習セミナーを開いた=写真=。道高校学力向上推進事業の一環。選抜性の高い大学への進学を目指す高校一年生が、アクティブ・ラーニング(AL)型のエクササイズなど多様なプログラムを通して、学ぶことの意義や学習方法などを学んだ。

 同セミナーは、三泊四日の合宿学習を行い、進路実現に向けた学力の向上と進学意欲の高揚を図るもの。北海道大学や東京大学などへの進学を目指す高校一年生(中等教育学校四回生)が対象で、募集人数を上回る百十八人が参加した。

 初日は、旭川市出身で、東京大学大学総合研究センター准教授の中原淳氏を講師に、基調講演・ワークショップ「二〇二五年のニッポンを生きる高校生たちへ 大学時代、どのような能力を高めればいいのか?」を行った。

 生徒たちは、四人一組のグループに分かれ、二十五種類のひらがながランダムに並んだ画面を瞬間的に映し出し、記憶するエクササイズに臨んだ。より多くの種類のひらがなを記憶するためにどうすれば良いか、グループ内で話し合って実行。仲間とともに、戦略的に課題を解決したり、探究して学んだりするAL型の活動に取り組んだ。

 二日目には、大学さながらの授業を体験するプログラムとして、道植物学会会長で、北大低温科学研究所教授の田中歩氏が、「光合成の進化と地球環境の形成」をテーマに出前講義。光合成の詳細な仕組み、地球環境の変化が植物の進化に与えてきた影響、新しい植物の進化の可能性などを説明した。

◆企業経営者を初めて講師に招き講演

 今回のセミナーでは、初めて企業経営者を講師に迎えたプログラムを実施した。三日目に特別講演として行ったもの。㈱セイコーマート代表取締役社長の丸谷智保氏が「未来のリーダーへ~北海道の高校生に求めること」と題して講演した。

 丸谷氏は、北海道の資源を生かした経営や、商品の開発から販売までの経緯、「社員の成長が企業の成長につながる」との考えを基本とした人材育成など、自社の取組を紹介した。

 このほか、四日間のプログラムの中では、「進学指導スペシャリスト」などの道立高校教員による講義(国語・数学・英語)や、グループに分かれて、大学で学ぶことの意義等を考える課題解決学習、最新の大学入試動向の説明、大学説明・個別進学相談、道内出身の現役大学生が大学生活や将来の夢などを語るパネルディスカッションなどを行った。

(道・道教委 2016-01-25付)

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