全教科、全国平均と同等　北広島市教委が全国学力・学習状況調査結果を公表

（市町村 2016-02-02付）

　北広島市教委は、二十七年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。小学校の平均正答率は、すべての教科において、全国との差がプラスマイナス三ポイント以内。中学校の平均正答率は、理科において、全国を三ポイント以上上回ったほか、国語Ａ、国語Ｂ、数学Ａ、数学Ｂにおいては、全国との差がプラスマイナス三ポイント以内となっている。

　本年度の全国学力・学習状況調査は市内の小学六年生約六百人、中学三年生約五百四十人を対象に実施した。

【小学校】

▼平均正答率は、すべての教科において、全国平均との差がプラスマイナス三ポイント以内で、「全国と同様な状況」となっている。

▽国語Ａ＝平均正答率は、「読むこと」が全国平均との差がプラス三ポイント以内で、「全国と同様な状況」となっている。

　漢字を書く（びょういんに行く）では、「病院」を書けなかった傾向がやや高かった。

▽国語Ｂ＝平均正答率は、全国平均との差がプラスマイナス三ポイント以内で、「全国と同様な状況」となっている。

　出題に応じて、文章をまとめること、自分の考えを記述することに課題がある。

▽算数Ａ＝平均正答率は、ほぼ全国平均並。分度器の目盛りを読むことには、課題がある。

▽算数Ｂ＝平均正答率は、ほぼ全国平均正答率並。「作図の方法」「概数」に関する問題では、全国平均を上回った。

　一方で、「割合や単位量当たりの大きさの活用」に関する問題では、課題があった。

▽理科＝平均正答率は、ほぼ全国平均並。「振り子の規則性」「メダカの雌雄を見分ける　飼育や観察」関する問題で課題があった。

【中学校】

▼平均正答率は、理科において、全国平均を三ポイント以上上回った。

　国語Ａ、国語Ｂ、数学Ａ、数学Ｂにおいて、全国平均との差がプラスマイナス三ポイント以内。「全国と同様な状況」となっている。

▽国語Ａ＝平均正答率は、「読むこと」が全国平均との差がプラスマイナス三ポイント以内。「全国と同様な状況」となっている。

　漢字を書く（アマったお金を貯金する）では、「余った」を書けなかった傾向がやや高かった。

　適切な語句を選択する問題では、全国に比してやや低かった。

▽国語Ｂ＝平均正答率は、すべての領域、観点で全国平均との差がプラスマイナス三ポイント以内。「全国と同様な状況」。

　「表現の工夫について自分の考えをもつ」は、全国に比して「やや低い」傾向となった。

▽数学Ａ＝平均正答率は、「図形」領域で全国、全道に比して「やや高い」状況で、ほかのすべての領域、観点で全国平均との差がプラスマイナス三ポイント以内。

　「立体の体積に関する」問題は、全国に比してやや高い。

　「連続する整数の性質を文字を用いた式で表す」問題は、全国と比べて低かった。

▽数学Ｂ＝平均正答率は、「図形」領域で全国、全道に比して「やや高い」状況で，ほかのすべての領域、観点で全国平均との差がプラスマイナス三ポイント以内。「全国と同様な状況」となっている。

　「割合を求める」問題は、全国に比してやや高かった。「理由を説明する」は、できなかった傾向があった。

▽理科＝平均正答率は、「化学的領域」が全国、全道に比して「同様」な状況で、ほかの領域では、全国平均との差がプラスマイナス三ポイント以上で、「全国よりやや高い」状況。

　観点では、「観察・実験の技能」が全道、全国に比して「同様」の結果。ほかの観点「科学的な思考・表現」「自然事象についての知識・理解」は、全道、全国に比して「やや高い」状況だった。

(市町村 2016-02-02付)