札幌市星置東小でアートキャラバン　日本画の書き方学ぶ　札幌大谷大生などが指導

（学校 2016-02-22付）

造形遊びを通して芸術活動への興味・関心を喚起

　札幌市立星置東小学校（上村尚生校長）は十六日、同校でオオタニアートキャラバンを実施した＝写真＝。四年生百六人が参加。日本画のワークショップ体験を通し、芸術活動を楽しんだ。

　札幌大谷大学と札幌大谷大学短期大学部では、美術作品を小・中学校に持ち込む移動展覧会（鑑賞授業）や様々な表現を体験するワークショップなどオオタニアートキャラバンを実施。同校ではこの取組を活用し、日本画など造形遊びを通して、児童がいろいろな芸術活動に興味・関心をもつことをねらった。

　この日、四年生百六人と大学生二十四人が参加。事前に給食を一緒に食べるなど交流を深めた。

　ワークショップでは、大学生が児童に雪の結晶と雪だるまのデザインを考えさせたあと、日本画を紹介。使う絵の具については、鉱石などを原料とする岩絵の具を、牛やうさぎの皮からできている「にかわ」を指で混ぜたものであることを説明した。

　また、その中でも白いものは胡粉絵の具と呼ばれていることを紹介。児童は大学生から指導を受けながら胡粉絵の具を作成し、自分が考えた雪の結晶や雪だるまを思い思いに描いていった。

　このあと、各グループで描いた絵をつなぎ合わせ、縦三㍍、横八・五㍍の絵を完成させた。

　上村校長は「みんなで協力して一つのものをつくり上げる貴重な経験となった。この経験を自分たちの普段の造形活動などに生かしてほしい」と話していた。

(学校 2016-02-22付)