浦幌町厚内小が建設業者に感謝状　最後の冬、いい思い出に　スケートリンク整備で

（学校 2016-02-18付）

氷上運動会の開会セレモニーで感謝状を贈呈

　【帯広発】浦幌町立厚内小学校（小松淳一校長）は三日、同校グラウンドでスケートリンクの整備を行った日本高圧・野田組共同企業体に対し、感謝状を贈呈した＝写真＝。この日開かれた氷上運動会の開会セレモニーの中で行われたもので、児童や保護者からあたたかい拍手が贈られた。小松校長は「三月で閉校となるので、子どもたちや私たちにとっても、いい思い出となった」と感謝していた。

　同共同企業体は、十勝総合振興局帯広建設管理部発注の工事を施工している。工事に当たって、お世話になる地域に貢献しようと、施工場所近くの同校で、社会奉仕活動を行うこととなった。

　スケートリンクは、毎年、教員や保護者などがグラウンドで整備しているが、手作業では難しい状況にある。

　このため、同工事を施工している吉村隆志作業所長ら三人が参加し、タイヤショベル一台を使って、一月十四日に作業を実施。スケートリンクの造成のほか、そり滑りの坂をつくり、安全対策としてネットの設置も行っていた。

　この日、小学校の閉校記念として、氷上運動会が開催され、全校児童六人、厚内幼稚園の園児五人も参加。開会セレモニーでは、子どもたちや父兄が見守る中、小松校長から吉村作業所長に感謝状が贈呈された。

　吉村作業所長は「最後の冬の思い出となるので、子どもたちには存分楽しんでもらいたい。これからも地域に役立つことを行っていければ」と語っていた。

　川崎広輝教頭は「水を撒く前に、雪を圧縮するが、重機などがないと、凸凹ができてしまう。機械を使って平らにしてもらったので、最高のリンクができた。学校の環境整備に協力してもらい、非常にありがたい」と話していた。

　なお、同校では二十八日に閉校記念式典が行われる予定。

(学校 2016-02-18付)