上ノ国高生徒会などがいじめ根絶に向け宣誓　行動目標５項目を力強く

（学校 2016-02-16付）

いじめ根絶討論会の成果を宣言文にまとめた

　【江差発】上ノ国高校（鈴木聡校長）で一月下旬、生徒によるいじめ根絶宣言が行われた＝写真＝。生徒会長と三年生十人が登壇し、いじめ根絶討論会の成果を形にした宣言文を朗読。いじめの原因となるものを自覚し、いじめのない学校および社会の実現に向けて行動することを宣言した。

　二十六年度から二年間にわたって計四回行われた「いじめ根絶討論会」。この討論会の成果として、生徒自らがいじめ根絶の宣言文を練り上げた。

　登壇した生徒会長の川島琴視さん（二年）は、二代前の生徒会長から引き継がれてきた取組の経緯にふれた上で、「いじめは社会的に絶対に許されない。どんな理由があっても人の身体や心をむやみに傷つけることは許されない」と述べた。

　一方、「いじめのスイッチやいじめの原因となるものは、だれの心の中にもある」と指摘。「いじめの原因となるものが、知らないうちに言葉や行動に出てこないように自覚しなければ、いじめは未然に防ぐことはできない」と訴えた。

　本年度のいじめ根絶討論会でリーダーを務めた三年生十人も登壇し、いじめのない学校および社会の実現を目指すとして、代わる代わる宣言文を朗読。「言葉の影響力の怖さ」「集団に同調して他者を攻撃する気持ち」「自分が優位な立場に立ちたい気持ち」を自覚した上で、五項目にわたる行動に取り組むことを宣言した。

　宣言はつぎのとおり。

▽相手の気持ちや立場になって考え、相手の良いところを見つけます。

▽事実とそうでないことを見きわめ、冷静に判断します。

▽好きなことに熱中したり、だれかに相談したりして、「負の感情」が起こるのを抑えます。

▽顔を合わせたコミュニケーションを大切にします。

▽スマホやネットの特性を理解し、節度をもって使用します。

(学校 2016-02-16付)